放送大学で学びたいけれど、どのコースを選べばいいか分からずなかなか一歩を踏み出せずにいるかたも少なくないかと思います。
放送大学には教養学部の中に6つの専門コースがあり、それぞれで学べる内容や卒業の難易度が異なります。
目的の資格取得を目指すのか、まずは科目履修生として興味のある分野の単位を試しに取ってみるのか。
自分にぴったりのおすすめコースを見つけるためには、失敗や後悔をしないための情報収集が欠かせません。
「卒業が難しいと聞くけど大丈夫?」「もし合わなかったらコース変更はできるの?」といった、コース選びに関する様々な不安もあるかもしれません。
私も入学前にインターネットでいろいろ情報を調べましたが、入学してみてわかったことというのもいろいろあったんです。
そこでこの記事では、そんなあなたの疑問を一つひとつ解消し、自分に合う学び方を見つけるための放送大学のコースの選び方を様々な角度からまとめてみました。
この記事が入学を検討しているあなたの参考になったら嬉しいです。
- 放送大学の6コースそれぞれの特徴と向いている人のタイプ
- 仕事への活用・資格取得・卒業しやすさといった目的別のコースの選び方
- コースと資格の対応関係(認定心理士・学芸員・社会福祉主事など)
- 卒業要件の基本と入学後のコース変更についての実際
放送大学のコースの選び方とその特徴・向いている人

- 放送大学教養学部に用意されている6つのコースについて
- 仕事や学びに活かすおすすめコース
- キャリアに活かせる資格を取得する
- 放送大学エキスパートで学んだ証を得る
- 卒業に必要な単位数と取得方法
- コースごとの卒業難易度
放送大学教養学部に用意されている6つのコースについて

放送大学でコースを選ぶにあたりまず知っておきたいのは、大学に設置されている学部が「教養学部」の一つだけである点です。
そして、2025〜2026年度時点で教養学部の中に専門分野に応じた6つのコースが用意されています。
これは、特定の専門分野に偏るのではなく、幅広い知識と教養を身につけることを大学が重視しているためです。
学生は6つのコースの中から自身の興味や目的に合ったコースをひとつ選んで所属することになります。
各コースの概要を以下の表にまとめました。
それぞれに特色があり学べる学問領域も多岐にわたりますので、コース選びの最初のステップとして参考にしてください。
| コース名 | 主な学習分野 | 向いている人 | 取得を狙える資格・免許 |
|---|---|---|---|
| 生活と福祉コース | 衣食住・健康・福祉(生命・生活・人生の3側面) | 福祉・介護・生活系の知識を深めたい方、社会人として実生活に活かしたい方 | 社会福祉主事任用資格(条件あり) |
| 心理と教育コース | 人間の心と発達、教育・発達支援の基礎 | 心理学・教育学を体系的に学びたい方、認定心理士の取得を目指す方 | 認定心理士、公認心理師(学部段階のみ) |
| 社会と産業コース | 社会・産業の仕組み、持続可能な社会 | 経営・経済・社会学系に関心がある方、ビジネス寄りの学びを求める方 | 社会福祉主事任用資格(条件あり) |
| 人間と文化コース | 哲学・歴史・文学・言語・文化人類学など | 人文系を幅広く学びたい方、学芸員資格を目指す方 | 学芸員(博物館実習除く8科目16単位) |
| 情報コース | 情報技術の概念・知識・問題解決能力 | IT・データ・プログラミング系の知識を身につけたい方 | — |
| 自然と環境コース | 自然科学・人間と自然の関わり | 理系分野や環境問題に関心がある方 | — |
ちなみに、自分は経営関係に興味があって「社会と産業コース」に所属しています。
ただ、最近は情報系の科目も多く履修するようになり、情報コースの単位もかなり増えてきたこともあって「情報コース」への変更を考えているところです。
入学したときにはこんなことになるとは全く想定していなかったので自分でもビックリしてます。
それでは、各コースをもう少し詳しく見ていきます。
生活と福祉コース
衣食住・健康・福祉をテーマに、生命(いのち)・生活(くらし)・人生という3つの側面から学ぶコースです。
栄養・看護・介護・家族関係など、生活に直結するテーマが多く、日常の場面で活かしやすい知識が得られると思います。
福祉・介護・医療系の職場に就いている方や、家族の介護をきっかけに知識を深めたい方には選ばれやすいコースです。
社会福祉主事任用資格の取得条件を満たせるコースでもあります(条件の詳細は後述)。
心理と教育コース
人間の心理と発達、そして教育・発達支援の基礎知識を体系的に学ぶコースです。
認定心理士や公認心理師(学部段階)の資格取得を目指すなら、このコースへの所属が最も効率的なかたちになります。
心理系の資格を視野に入れている方はまずこのコースを検討するとよいと思います。
また、教育・保育・支援職の方が職場での知識を体系化する目的でも選ばれています。
社会と産業コース
変動する社会と産業の仕組みを理解し、持続可能でゆたかな社会を生きるための知識と技術を習得するコースです。
経営学・経済学・社会学・法学など、ビジネスや社会の仕組みに関わるテーマが幅広くカバーされています。
私はこのコースに所属していますが、経営関係に興味があって選んだというのが正直なところです。
仕事でのキャリアアップを目的に入学する社会人の方には選ばれやすいコースだと思います。
人間と文化コース
哲学・美学・歴史学・文学・言語学・文化人類学など、人文学の広い領域を多角的に探るコースです。
特定の学問領域に絞らず、「人間とは何か」「文化とはどういうものか」を様々な視点から考えたい方に向いています。 学
芸員資格を目指す方にとっては、このコースが最も科目履修の効率がよいと思います。
情報コース
情報技術の概念・知識を習得し、問題解決能力を養うコースです。
プログラミングの基礎からデータベース・ネットワーク・AIの基礎的な考え方まで、現代のデジタル社会を生き抜くための情報リテラシーが体系的に学べます。
文系出身の方には取っつきにくい科目も含まれますが、IT系の仕事に就いている方や、そちらの方向でのスキルアップを目指す方には合っているコースだと思います。
私自身も在学中に情報系の科目を多く取るようになり、現在このコースへの変更を検討しているところです。
自然と環境コース
自然科学を基盤に、人間と自然の関わりを認識し、持続可能な未来に向けた実践・判断能力を養うコースです。
数学・物理・化学・生物・地球科学などの自然科学系科目が多く、文系出身の方にとっては難易度が上がりやすいコースかもしれません。
環境問題や自然科学に強い関心がある方や理系の学び直しをしたい方には向いています。
仕事や学びに活かすおすすめコース

コースを選ぶ上での軸は、大きく3つに整理できると思います。
1. 現職・キャリアと関連づけて選ぶ
現在の仕事や今後のキャリアに近い学問領域のコースを選ぶのが基本になります。
経営・経済・社会系の仕事であれば「社会と産業コース」、福祉・介護・医療系なら「生活と福祉コース」、IT・システム系なら「情報コース」が選択肢として挙がりやすいかと思います。
学んだ内容を日々の業務と結びつけながら学習できるため、継続のモチベーションが保ちやすくなります。
放送大学での学びがキャリアにどうつながるかについては、別記事の「放送大学は意味ないと言われる理由と本当の価値」にもまとめているので参考にしてみてください。
2. 取得したい資格を軸に選ぶ
取得したい資格が決まっているなら、対応コースへの所属が近道になります。
たとえば認定心理士・公認心理師を目指すなら「心理と教育コース」、学芸員なら「人間と文化コース」、社会福祉主事任用資格なら「生活と福祉コース」または「社会と産業コース」がそれぞれ該当します。
ただし「どのコースに所属しているか」だけでなく「どの科目を何単位履修したか」が要件として定められているため、コースと資格要件の両方を事前に確認しておくことが重要です。
3. 興味・関心から選ぶ
明確な目的がない場合でも、純粋に興味がある分野のコースを選ぶのは十分に合理的な判断だと思います。
学習が楽しいと感じられるかどうかは、4年以上の在学を乗り切るうえで大きな要素になります。
「とにかく何か学びたい」「大学卒業資格がほしい」という場合には、科目の選択肢が広く興味と合いやすいコースの方が長期的な継続につながりやすいかと思います。
ちなみに、放送大学は入学試験がないので入学のハードルは低いのですが、その分卒業まで続けられるかが大きな課題になります。
卒業がなかなか難しい理由については、こちらの記事「放送大学の卒業が難しいと言われる理由と4年間在学して感じていること」で触れているので読んでみてください。
キャリアに活かせる資格を取得する

放送大学ではコースによって目指しやすい資格が異なります。
主な資格と対応状況について正確な情報をまとめます。
認定心理士
公益社団法人日本心理学会が認定する資格で、学士の学位に加えて、大学で心理学関連科目を36単位以上修得することが基本要件になります。
放送大学では「心理と教育コース」との相性がよく、コースの卒業要件と資格要件を効率よく並行して満たせるかたちになります。
日本心理学会の認定基準では科目の種類(領域)ごとに細かい単位数の条件が設けられているため、計画的な科目選択が必要です。
心理系の資格の中では放送大学との相性がよく、取得を目指しやすい資格の一つだと思います。
公認心理師
国家資格の公認心理師は、学部段階と大学院段階の両方を修了することが受験要件になります。
放送大学では2019年度第1学期から学部段階の対応カリキュラムを開設しており、学部レベルの要件は放送大学で充足可能です。
ただし、大学院段階については放送大学は対応していません。
受験のためには他大学の大学院に進学する必要があります。
放送大学だけで公認心理師になれるという情報が一部で見られますが、それは正確ではないので注意してください。
なお、「心理演習」「心理実習」については選考試験があります。
教員免許について
放送大学で教員免許が取れるという情報をチラホラ見かけますが、新規の教員免許状取得はできません。
放送大学に教職課程の認定はないためです。
放送大学で対応しているのは「教育職員検定」によるルートで、すでに教員免許を持っている方が上位免許(たとえば二種から一種)や他教科の免許を追加取得するケースに限られます。
入学の目的が教員免許の新規取得であれば、別の大学・機関を検討してください。
司書について
図書館司書についても放送大学単体での取得は実質的に難しいです。
放送大学が対応しているのは司書資格に必要な科目のうち1科目程度にとどまり残りの科目は他大学での修得が必要となります。
「司書になりたい」「司書資格を取りたい」という目的で入学を検討している方は、司書課程を持つ他大学との組み合わせを前提に計画しましょう。
学芸員
博物館・美術館などの学芸員資格については、博物館実習を除く8科目16単位を放送大学で修得できます。
「人間と文化コース」が最も関連科目をそろえやすいかたちになります。
ただし、博物館実習は放送大学では受講できないため、他大学での履修が別途必要です。
博物館実習以外の要件を放送大学でそろえておき、実習のみ他大学で修得するという組み合わせが現実的だと思います。
社会福祉主事任用資格
全科履修生として卒業することと、厚生労働省が定める指定科目を3科目以上修得することが条件になります。
「生活と福祉コース」や「社会と産業コース」で指定科目を含む科目計画が立てやすいです。
指定科目の具体的なリストは厚生労働省のサイト「社会福祉主事任用資格の取得方法」で確認してください。
臨床心理士・その他
臨床心理士については、放送大学大学院(臨床心理学プログラム)で対応しています。
学部段階では直接関係しません。
社会教育主事についても対応ありで、社会教育主事講習の一部科目指定講習に対応しています。
放送大学エキスパートで学んだ証を得る

放送大学には「放送大学エキスパート」(科目群履修認証制度)という制度があります。
放送大学公式のエキスパートページによると、これは特定のテーマに沿った科目群を一定単位数修得することで、「〇〇エキスパート」として認定を受けることができる制度です。
この制度の特徴は、コースをまたいで科目を選べるという点。
たとえば「情報と社会」「健康と生活」「人権・福祉・環境」といった複数のテーマが設定されており、自分の関心に合ったテーマを選んで履修することができます。
資格とは異なりますが、体系的に学んだ証拠として手元に残るため、学習のモチベーション維持にも役立てやすいと思います。
コース選びの段階でエキスパートを意識しておくと、コースの卒業要件を満たしながらエキスパートの認定も目指すというルートを描きやすくなります。
卒業が目的であっても並行してエキスパートを1つ取得しておくと、学んだ内容を対外的に示しやすくなるかもしれません。
かげとらちなみに、私は「データサイエンスリテラシープラン」を狙って単位を取得しているところです。
卒業に必要な単位数と取得方法


学部(全科履修生)の卒業要件は以下のとおりです。
- 合計124単位以上かつ4年以上在学(最長10年)
- 基盤科目について外国語2単位以上を含む14単位以上取得
- コース科目について所属コースから34単位以上を含む76単位以上取得
- 放送授業74単位以上 + 面接授業またはオンライン授業20単位以上取得
授業料は1科目(2単位)あたり12,000円なので、卒業までの総費用は入学料込みで約77万円が目安になります。
ちなみに1週間の学習時間の目安は5〜6時間程度と言われており、放送授業は1科目あたり全15回の構成になっています。
単位の取得には、学期中に「通信指導」の提出と「単位認定試験」の受験という2つのステップがあります。
通信指導は学期中に1回提出するかたちで、合格しないと単位認定試験を受けられません。
単位認定試験は年2回(7月・1月)実施され、原則としてWeb試験(自宅や任意の場所で受験)、一部科目は郵送試験のかたちになります。
卒業を目指す上での具体的な対策については、放送大学の卒業が難しいと言われる理由と4年間在学して感じていることにまとめているので、入学前に読んでおくと参考になるかもしれません。
また、卒業要件の詳細は年度によって変更される可能性もあるため、必ず放送大学の公式サイトや入学案内で最新の情報を確認してください。
コースごとの卒業難易度


このコースが一番簡単とは一概には言えませんが、傾向として単位認定試験の平均点が高いコース(目安として85点以上が多い傾向)と、平均点が低いコース(70点以下が多い傾向)に分かれることがあります。
あくまで各科目・学期によって異なりますが、コース選びの参考として目安程度に見ておいてください。
一般的に、文系・社会系のコース(社会と産業コース、人間と文化コース、生活と福祉コースなど)は、科目の選択肢が広く、興味に合わせて組み合わせやすいという側面があります。
科目の種類が多い分、自分に合った科目を見つけやすいので結果的に継続しやすいと感じる方が多いようです。
一方で、情報コースや自然と環境コースは理数系・技術系の科目が多く含まれます。
文系出身の方にとっては、概念理解や数式への慣れが必要な科目も出てくるため、難易度を感じやすい傾向があるかもしれません。
ただ「難しい=卒業できない」ではなく、自分の関心と合っているかどうかが継続のカギになると思います。
興味のある分野なら多少難しくても粘れますが、関心の薄い科目が多いと途中で学習意欲が落ちやすいかたちになります。
また、いずれのコースにも言えることですが、単位認定試験への対策が卒業するためには必須になります。
通信指導をしっかりこなし、試験までに内容を整理しておきましょう。
放送大学のコースの選び方に関する疑問点を具体的にまとめてみた


- 卒業が難しいコースとその対策
- 入学後のコース変更は可能?
- 柔軟な科目履修生という選択肢
- 学習センターの個別相談会を活用するのもあり
- その他よくある質問と答え
卒業が難しいコースとその対策


前述の通り、特に「自然と環境コース」や「情報コース」は他のコースと比べると専門性がやや高いので卒業が難しいと感じる方がいるかもしれません。
しかし、放送大学には、そうした学生をサポートするための仕組みも用意されています。
もし、理数系や情報系のコースに興味はあるけれど自分の学力でついていけるか不安な場合は、以下の対策を検討してみてください。
対策1 入門科目から始める
放送大学のカリキュラムは、初心者でも学べるように段階的に構成されています。
「自然科学はじめの一歩」や「初歩からの〇〇学」といった入門科目が多数用意されており、基礎から着実に知識を積み上げていくことが可能です。
いきなり専門性の高い科目に挑戦するのではなく、まずはこれらの入門科目から履修を始めることで、スムーズに学習へ移行できます。
対策2 過去の単位認定試験を確認する
放送大学の学生になると、学生専用サイト「システムWAKABA」で過去の単位認定試験問題を見ることができます。
これは非常に有用なシステムで、科目登録をする前に、単位認定試験の形式や難易度をあらかじめ確認することが可能です。
過去問を見て、「これなら自分でも解けそうだ」あるいは「少し難しそうだ」と判断することで、履修計画のミスマッチを防げます。
対策3 他のコースの科目を活用する
卒業要件の項目でも触れましたが、卒業に必要な124単位のうち自コースの科目は34単位以上です。
残りの単位は、他のコースの科目から自由に選ぶことができます。
苦手な分野の科目ばかりを履修するのではなく、得意な分野や興味のある他コースの科目と組み合わせることで、学習の負担を分散させ、モチベーションを維持しやすくなります。
難しいとされるコースであっても、これらの仕組みをうまく活用すれば、卒業への道は十分に開かれています。
入学後のコース変更は可能?


在籍中であればコース変更は可能です。
手続きはWAKABA(学習センター情報システム)の「教務情報→変更・異動手続」からできます。
書面での申請も受け付けています。
コース変更を検討する際には以下の点に注意が必要です。
- 学期途中・卒業研究履修中・次学期の学籍がない場合は変更不可(変更は学期の開始前までに手続きを済ませる必要がある)
- 変更後のコースから34単位以上を修得し直す必要がある
- すでに修得した単位が無駄になるリスクがある
- 残り在学期間とのバランスを考慮した上で判断する
コース変更については、私自身がちょうどそれを検討している立場なので、実感を交えて話せるところです。
当初は経営関係に興味があって「社会と産業コース」を選びましたが、在学中に情報系の科目を多く履修するようになりそちらの方向でまとめていった方が学びとしての一貫性が出るかもしれないと思い始めました。
それが現在「情報コース」への変更を検討している理由です。
変更の際に注意したいのは、コース変更によって卒業要件の「所属コースから34単位以上」という条件がリセットされるわけではない点です。
変更後のコースから34単位以上を修得し直す必要が出てくるため、すでに修得した単位が無駄になるリスクも考慮した上で判断するのが無難だと思います。
入学時点での判断が全てではなく、在学中に見直せる柔軟さがあるのは放送大学のよいところの一つですが、変更のタイミングと残り在学期間のバランスは慎重に見極めるとよいかと思います。
柔軟な科目履修生という選択肢もある


放送大学への入学種別は大きく3つあります。
- 全科履修生
学士(教養)の学位取得を目指す正規課程の学生。4年以上在学し124単位以上修得が卒業要件。 - 選科履修生
在籍期間2学期間(1年間)。特定の科目群を学ぶ目的で入学する形式。 - 科目履修生
在籍期間1学期間(6か月)。1〜10科目を学べる最もライトな入学形式。
放送大学に入ってみたいけれど卒業まで続けられるか不安な方や、特定の資格要件を満たす科目だけ取りたいという方には、科目履修生という選択肢が合っているかもしれません。
特定の科目だけを1学期試してみて、学習スタイルや難易度が自分に合うかを確かめてから全科履修生として入学するのも一つの方法です。
もし将来的に全科履修生に移行した場合、修得した単位は卒業要件の単位として認められます。
コース選びのお試し期間としてこの制度を活用するのは非常に賢い方法と言えます。
また、学割を使うことを目的に放送大学に入学する方も少ないようです。
私としてはあまりおすすめしませんが、放送大学で使える学割について、こちらの記事「放送大学の学割目当て入学は本当にお得なの?4年間在籍してわかったこと」で一応まとめてあるので、ご興味ある方は参考にしてみてください。
学習センターの個別相談会を活用するのもあり


ここまで様々な情報を提供してきましたが、それでも一人で決めるのは難しいと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
そんなときに頼りになるのが、全国47都道府県に設置されている「学習センター」の存在です。
学習センターでは、入学を検討している方向けにオープンキャンパスや個別相談会を随時開催しています。
個別相談会でできることを以下にまとめてみました。
- コース選びの相談
自分の興味や目的、状況を直接伝え、どのコースが合っているかアドバイスをもらうことができます。 - 履修計画のシミュレーション
具体的な履修プランについて相談に乗ってもらえます。特に、他の学校からの編入学や、資格取得を目指す場合の複雑な単位計算など、専門的な相談も可能です。 - 大学の雰囲気を感じる
実際に施設を見学したり、他の学生の様子を見たりすることで、入学後の学習生活を具体的にイメージできます。
インターネットやパンフレットの情報だけでは分からない、細かな疑問や不安を解消するには、直接人に話を聞くのが一番です。
コース選びで迷ったら、ぜひ一度、お近くの学習センターに足を運んでみることをお勧めします。
その他よくある質問と答え
最後に後悔しない放送大学のコースの選び方についてまとめます
この記事では放送大学のコース選びについて様々な角度から解説してきました。
最後に後悔しないコース選びのための重要なポイントをまとめます。
- 放送大学には教養学部に6つの専門コースがある
- コース選びは自分の興味や学習目的を明確にすることが第一歩
- 仕事に活かす目的なら社会と産業や情報コースなどが考えられる
- 単位の取りやすさを重視するなら生活と福祉コースが選択肢に
- 卒業には合計124単位の修得が必要
- 所属するコースから最低34単位を履修する必要がある
- 理数系の知識が求められる自然と環境コースは難易度が高い傾向
- 文系で一般教養を深めたいなら人間と文化コースが学びやすい
- 認定心理士などの資格取得も可能だが条件を事前に確認する
- 学びの証明となるエキスパート制度もキャリアに活かせる
- もしコース選びに失敗しても入学後にコース変更が可能
- 卒業にこだわらず好きな科目だけ学べる科目履修生制度もある
- 迷ったときは全国の学習センターで個別相談ができる
- 最終的には自分に合った学び方を見つけることが最も大切
放送大学のコース選びは、何のために学ぶかという目的を整理することから始まります。
仕事・キャリアへの活用を優先するか、特定の資格取得を目指すか、まず卒業することを目標にするか、どれを重視するかによって向いているコースは変わってきます。
資格については取得できるものとできないものの区別が特に重要です。
教員免許の新規取得・司書の単独取得はできないこと、公認心理師は大学院段階に対応していないこと、こういった情報が一部のウェブサイトでは正確に伝わっていないケースがあるため、必ず公式の情報を確認しましょう。
コース変更は入学後も可能なので、入学時点での判断が全てではありません。
私のように在学中に興味の方向が変わることもあるので、あまり思い詰めずに選んでみてもよいと思います。
入学後に科目を試しながら、自分に合う学び方を見つけていくのが現実的な進め方かもしれません。
コースが決まったら次のステップとして科目選びがありますが、そちらについては放送大学で失敗しない科目の選び方と実生活に役立つ科目の探し方も参考にしてみてください。
そんなわけで、放送大学のコース選び方について現役生の視点からまとめてみました。 あくまで個人の感想なので参考程度に、コース選びの一助になれば幸いです。
正確な情報は放送大学公式サイトでご確認ください。
この記事があなたのコース選びの一助となり充実した大学生活への第一歩となることを願っています。
