vlogはなぜ人気なの?視聴者心理と簡単な始め方をまとめてみた

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vlogはなぜ人気なの?視聴者心理と簡単な始め方をまとめてみた

YouTubeやInstagramを見ていると、「Vlog(ブイログ)」という動画を本当によく見かけるようになりましたよね。

芸能人や有名YouTuberの凝った動画とは違って、誰かのモーニングルーティンや週末の過ごし方、旅行の記録といった「日常」を切り取った動画。

最初は「人の日常を見て何が面白いんだろう?」と思っていたんですが、気づけば私もお気に入りのVloggerさんを見つけて、更新を楽しみにしている一人です。

でも、改めて考えるとvlogってなぜ人気なのでしょうか。

vlogの内容は特別なものではないのに、なぜか惹きつけられる。

vlogの人気ジャンルや韓国風のおしゃれな動画がトレンドになる一方で、vlogは数分程度の短い動画も多いです。

この記事では、vlogがなぜこんなに人気なのか、その人気の理由を視聴者側の心理から探ってみました。

合わせて、vlogの始め方は実はとても簡単だということについてもまとめていきます。

この記事を読むとわかること
  • Vlogが人気を集める視聴者の心理とは
  • Vlogの魅力的な内容と人気ジャンル
  • 趣味としてのVlogの簡単な始め方
  • Vlogを始めるのに高価な機材が不要な理由
目次

vlogがなぜ人気かを視聴者の心理から探る

vlogがなぜ人気かを視聴者の心理から探る

Vlogが多くの人を惹きつける理由は、とてもシンプル。

それは、私たちの見たいという気持ちに素直に応えてくれるからかもしれません。

テレビ番組のような派手な企画やスタジオセットがなくても、なぜか見てしまう。

その背景には、従来のコンテンツでは満たされなかった視聴者側のいくつかの心理が関係しているように思います。

まずは、その見る側の気持ちから解き明かしてみましょう。

vlogの何が楽しいのか

Vlogの最大の魅力は、やっぱり「共感」できるところかなと思います。

これに尽きると言ってもいいかもしれません。

例えば、一人暮らしの人が仕事から疲れて帰ってきて、ようやく作った簡単な夜ご飯を映したVlog。

それを見ると、「わかる、今日はもう何もしたくないよね」「私なんてコンビニ弁当だったよ」と、まるで友人の日常を覗き見ているような感覚になります。

Vlogに出てくるのは、多くの場合、私たちと同じように悩み、楽しみ、生活している普通の人の姿です。

もちろん、動画として編集されているので、すべてが素ではないかもしれませんが、それでもテレビの中のタレントや、作り込まれた企画動画の演者より、ずっと身近な存在ですよね。

特にSNSが普及した現代は、多くの情報に触れられる反面、どこか孤独を感じやすい側面もあるかもしれません。

そんな中で、自分と似た誰かの日常に触れることで「自分と同じだ」「自分だけじゃないんだ」という安心感を得られる。

この心地よさが、Vlogの強い吸引力に繋がっているんだと思います。

vlogで理想とするおしゃれな日常を追体験できる

vlogで理想とするおしゃれな日常を追体験できる

「共感」と表裏一体なのが、「憧れ」の要素です。

共感だけでは、ただのあるある動画になってしまいますが、Vlogには絶妙な憧れがスパイスとして効いています。

Vlogに出てくる「丁寧な暮らし」って、すごく魅力的じゃないですか?

朝早く起きて、豆から挽いたコーヒーを淹れ、窓辺の観葉植物に水をやり、部屋をキレイに片付けてから仕事に行く…。

あるいは、週末にはお気に入りの器で手作りのスイーツを楽しんだり、静かなカフェで読書をしたり。

正直、私自身は毎朝バタバタで、そんな理想的な生活はなかなかできていません(笑)。

でも、Vlogを通じてそうした「理想の日常」を疑似体験することで、「私も明日ちょっと早起きしてみようかな」とか「部屋に花を飾ってみようかな」という、ポジティブな刺激をもらえるんです。

Vlogのすごいところは、この「共感」と「憧れ」が矛盾なく両立している点にあります。

もし、Vloggerが自分とかけ離れすぎた存在(例えば、超豪華な家に住んでいる大富豪)だったら、それはもう遠い世界の話で、共感も憧れも生まれません。

でも、Vlogは「自分と同じ一人暮らし」「同じくらいの年代」といった共感できる土台がある上で、「でも、自分よりちょっと丁寧な暮らしをしている」という憧れの要素が乗っています。

だからこそ、「自分も少し頑張れば手が届くかもしれない」という現実的な目標として機能し、視聴者のモチベーションを刺激するんですね。

vlogから得る実利と情報

vlogから得る実利と情報

Vlogは、ただリラックスして見るだけの、いわゆる「癒し系コンテンツ」に留まりません。

生の情報源としての価値、つまり、実利が非常に高いのも人気の理由です。

以下にその例を挙げてみます。

実利の一例
  • 旅行Vlog
    ガイドブックに載っているキレイな写真よりも、Vloggerが実際に歩く映像の方が、その街のリアルな雰囲気や、現地のお店の混雑具合がよく分かります。
  • ガジェット紹介Vlog
    メーカーの宣伝動画より、実際にVloggerが「生活の中で使ってみてどうだったか」という視点(例えば「この機能は便利だけど、音は意外と大きい」など)が、購入の決め手になったりします。
  • 料理Vlog
    レシピサイトの完成写真だけでなく、実際に作っている「手際の良さ」や「調理音(ASMR)」、使っているキッチングッズまでが情報になります。

従来の広告やレビューサイトと違って、Vlogはその人が実際に生活の中で使っているというリアルな文脈(コンテキスト)の中で商品やサービスが紹介されます。

だからこそ、「この人が(PR案件だとしても)自分の生活に取り入れてオススメするなら良さそう」という信頼感が生まれやすく、視聴者にとっては有益な実利のある情報になるんですよね。

vlogの人気ジャンルと韓国トレンド

Vlogと一口に言っても、テーマは本当に多岐にわたります。

その中でも特に視聴者が多い、定番の人気ジャンルをいくつか挙げてみます。

人気のVlogジャンル例
  • モーニングルーティン・ナイトルーティン
    1日の始まりと終わり。個人の生活感が最も現れる、Vlogの王道ジャンルです。
  • 料理・カフェ巡り
    いわゆる「飯テロ」。手際の良さや調理音、お店の雰囲気が魅力。
  • 旅行(トラベル)
    非日常の体験を共有。視聴者も一緒に旅している気分になれます。
  • 勉強(Study with me)
    ただ勉強している姿を映す動画。不思議と「自分も頑張ろう」と集中できると人気です。
  • 購入品紹介(Haul)
    ファッションやコスメ、雑貨など。センスの良い人の「選び方」そのものがコンテンツになります。
  • ルームツアー・インテリア
    「こんな部屋に住みたい」という憧れの対象ですね。

そして、最近のVlog人気、特にその「おしゃれさ」を語る上で欠かせないのが、「韓国Vlog」の影響です。

日本のVlogブームより少し早く、韓国でVlogが流行しました。

そこで以下のような確立された映像スタイルが、日本のVloggerにも大きな影響を与えたんです。

韓国Vlogの映像の特徴
  • 淡い(少し白みがかった)色使いの映像
  • 心地よいインストゥルメンタルやローファイ・ヒップホップのBGM
  • シンプルで可愛い手書き風のテロップ
  • ミニマルでおしゃれな部屋のインテリア

こうした韓国っぽいと呼ばれる独特の映像が、「Vlog=おしゃれなもの」というイメージを決定づけ、日本でも大きなトレンドになりました。

単なるリアルな日常の記録ではなく、おしゃれに切り取られたリアルという価値観が、Z世代を中心に強く支持された結果だと思われます。

何分くらいの動画が見やすいか

Vlogの人気を支えているもう一つの側面が、動画の長さの多様性です。

これはプラットフォームの特性と密接に関連しています。

Vlogの主なプラットフォームはYouTubeですが、最近はInstagramのリールやTikTokといったショート動画も主流になっています。

動画の長さとプラットフォーム
  • YouTube (5分〜20分程度)
    週末の過ごし方や1日のルーティン、旅行記など、ある程度の「物語」や「情報量」を盛り込んだVlogが多いです。視聴者も、家でリラックスしている時や、寝る前などに「ゆったりと視聴する」姿勢で見ることが多いですよね。
  • Instagram Reels / TikTok (1分以内)
    こちらは「日常のハイライト」を切り取ったものが主流。通勤中の電車の中や、ちょっとした休憩時間にサクッと見られます。この「短時間で満足できる」手軽さも、Vlogが日常に溶け込んでいる大きな理由の一つだと思います。

このように、視聴者のライフスタイルや視聴シーンに合わせて、「じっくり見るVlog」と「サクッと見るVlog」を選べる。

この柔軟性の高さも、今の時代のニーズに合っているんでしょうね。

vlogがなぜ人気なのかを知った上で趣味としてVlogを始める方法

vlogがなぜ人気なのかを知った上で趣味としてVlogを始める方法

ここまでVlogが「なぜ人気か」を、主に「見る側(視聴者)」の視点から見てきました。

共感できて、憧れられて、役に立つ。それが人気の理由なんですね。

では、「自分でやるのはハードルが高いんじゃ…」と思っていませんか?

確かに、人気のVloggerのようなおしゃれな動画を作るのは大変だと思います。

でも、この記事のもう一つの結論でもあるんですが、趣味としてVlogを「始める」だけなら、驚くほど簡単なんです。

ここからは作る側の視点で、その手軽さをご紹介します。

vlogの始め方はとても簡単

Vlogを始めるのに、テレビ番組のような複雑な企画書や、完璧な台本は必要ありません。

極端な話、「今日のランチを撮る」だけでもうVlogは始まっています。

「散歩中に見つけた景色の良い場所を撮る」でもいいんです。

Vlogの「始め方」のステップは、本当にシンプルです。

STEP

テーマを決める(ゆるく)

「今日の散歩」「週末のカフェ巡り」「ペットの記録」など、何でもOKです。

大事なのは完璧なテーマを決めることではなく、自分が記録したいと思えるかどうかです。

STEP

スマホで撮影する

難しく考えず、気になったもの、記録したいものを撮ってみてください。

風景、手元、食べ物、何でも構いません。

STEP

アプリで編集する

撮った動画(クリップ)を順番に繋げて、BGMを乗せます。

これだけでもう立派なVlogです。

「Vlog」という言葉に気負う必要は全くなくて、「動画で残す日記」くらいの感覚でいいんだと思います。

まずはやってみるという一歩が何より大事ですね。

vlogに必要なカメラはiPhone等のスマホでOK

vlogから得る実利と情報

「Vlogを始めるには、高いカメラやマイク、ジンバル(手ブレ補正機材)が必要なんじゃ…」

この機材の壁を心配する声は本当によく聞きます。

もちろん、こだわれば機材の上限(いわゆる「沼」)はありません。

でも、結論から言うと、今あなたが持っているスマートフォンで十分です。

総務省の調査(令和5年通信利用動向調査の結果)によれば、令和5年の時点で個人のスマートフォン保有率は78.9%に達しています。

つまり、多くの人がすでにVlogを撮影できる機材を持っている状態なんです。

最近のスマホのカメラ性能は本当にすごくて、手ブレ補正も優秀ですし、4K撮影だってできてしまいます。

音質も静かな場所で話す程度なら内蔵マイクで全く問題ありません。

以下に撮影のコツをまとめてみました。

スマホ撮影のコツ
  • 手ブレを抑える
    脇を締めてスマホをしっかり固定する。これだけで映像は見やすくなります。
  • 光を意識する
    できるだけ明るい場所(窓際など)で撮ると、映像は格段にキレイになります。
  • 短いカットを複数撮る
    1つのシーンを長回しするより、「寄り(アップ)」と「引き(全体)」など、アングルを変えて3〜5秒くらいの短いカットをいくつか撮っておくと、編集がとても楽になります。

むしろ、大きなカメラを構えるよりも、スマホの方が日常の風景を「さりげなく」切り取れるので、Vlogの自然な雰囲気を出すには最適とも言えます。

ということで、まずはスマホでの撮影から始めてみましょう。

最初から高価な機材を揃えてしまうと、「元を取らなきゃ」「この機材に見合う動画を作らなきゃ」とプレッシャーになってしまい、楽しむ前に挫折してしまうかもしれないからです。

まずはスマホだけで何本か作ってみて、「もっとキレイに撮りたい」「もっと音をクリアにしたい」「暗い場所でも撮影したい」という具体的な欲が出てきたら、その時に初めてマイクやジンバル、カメラの購入を検討するのがおすすめです。

いきなり買うのが不安なら、家電レンタルサービスで高性能なVlogカメラを一度試してみるのも賢い方法だと思います。

カメラについてはこちらの記事でも詳細をまとめているのでこちらも読んでみてください。

vlogの編集もアプリで完結

vlogから得る実利と情報

「撮影はともかく、動画編集が難しそう…」

これも、Vlogを始める上で大きなハードルに感じますよね。昔はパソコンで数万円もする高価な編集ソフトを習得しなければできませんでしたが、今は全く違います。

スマホ用の無料編集アプリが、驚くほど高機能になっています。

例えば「CapCut(キャップカット)」や「VLLO(ブロ)」といったアプリを使えば、指先の操作だけで、Vlogに必要な編集がすべて完結してしまいます。

Instagramを使う場合は、Instagramを運営するMetaがInstagram公式の動画アプリ「Edits」を出しているので、こちらを使うのがおすすめです。

次にこれらのアプリでできることを下記にまとめてみました。

アプリでできる主な編集作業
  • カット
    動画の不要な部分を切り取って削除する、最も重要な作業です。
  • 並べ替え
    撮った動画の順番を入れ替えて、ストーリーを作ります。
  • BGM・効果音
    アプリ内に用意されているおしゃれな音楽や効果音を簡単に追加できます。
  • テロップ(字幕)
    フォントや色を選んで、可愛い字幕を入れられます。
  • フィルター・色調整
    映像全体の色味を「韓国Vlog風」などに変えられます。

PCソフトのように専門知識もいらず、直感的に操作できるのがスマホアプリの最大の強みです。

動画編集が全く初めての人でも、1〜2時間も触れば基本的なVlogは作れるようになると思いますよ。

人気になるにはどうしたら・・・なんて考える必要はない!

Vlogを始めるときに、つい「誰かに見てもらわないと」とか「再生回数が伸びなかったら恥ずかしい」と考えてしまいがちです。

でも、本当にそうでしょうか?

Vlogの本来の目的は「Video Blog(ビデオブログ)」、つまり「動画による記録(日記)」です。

有名になることや、多くの人に見てもらうこと(いわゆる承認欲求)を目的にする必要は全くありません。

もちろん、結果として見てもらえたら嬉しいですが、そこを第一目標にすると疲れてしまいます。

むしろ、「自分自身のために記録する」という視点がすごく大事だと思います。

旅行の思い出、子供の成長記録、ペットとの日常、頑張って作った料理…。

写真だけでは残しきれない「その場の空気感」や「音」、「動き」を、動画で残しておけること。それ自体がVlogの最大の価値です。

誰かに見せるためではなく、未来の自分や家族が見返すための「思い出のアルバム」としてVlogを始めてみる。

それなら、再生回数を気にすることなく、すごく気楽に楽しめると思いませんか?

vlogで収益化も狙える

vlogで収益化も狙える

「趣味として楽しむのが第一」とお伝えしましたが、Vlogには収益化という可能性が広がっているのも事実です。

これもVlogの人気を後押ししている側面かもしれません。

YouTubeに動画を投稿して、一定の条件をクリアすると、動画に広告が掲載され、広告収入を得ることができます。これは最も分かりやすい形です。

でも、Vlogの収益化はそれだけじゃありません。

例えば以下のような例が挙げられます。

収益化の一例
  • 企業タイアップ(スポンサード)
    企業から商品を提供してもらい、Vlogの中で「いつもの生活」の一部として自然な形で紹介します。(例:新発売のスキンケア用品、愛用しているキッチングッズなど)
  • アフィリエイト
    Vlogで紹介した商品(例:愛用しているカメラ、お気に入りの雑貨)のリンクを概要欄に貼り、そこから購入されると紹介料として報酬が入る仕組みです。

Vlogはその人のライフスタイルそのものにファンがつくため、「この人が紹介するものなら信頼できる」という「共感」や「信頼」が、そのまま収益に繋がりやすい特性があります。

もちろん、収益化を目指すには継続的な努力や、視聴者との信頼関係構築が必要になります。

あくまで趣味の延長線上にある可能性として、頭の片隅に置いておくと、制作を続けるモチベーションの一つになるかもしれませんね。

収益化について気をつけなければいけない点があります。

それは、収益化(特に企業タイアップやPR)を行う際は、景品表示法や、2023年10月から施行されたステルスマーケティング規制(ステマ規制)など、関連する法律やプラットフォームの規約を必ず確認する必要があることです。

「PR」「広告」であることを明記せずに商品やサービスを紹介すると、法律違反に問われる可能性があります。

これはVlogger自身の信頼を失うだけでなく、法的なペナルティを受けるリスクもあります。

クリーンな運営を心がけることが、視聴者との信頼関係を維持するためにも、長期的に活動するためにも非常に重要です。

最後にvlogがなぜ人気なのかについてまとめます

vlogがなぜ人気なのかという疑問の答えは、結局のところ、「私たちの日常に、共感や憧れ、発見といった『小さな喜び』を与えてくれるから」なんだと思います。

そして、その魅力は「見る側」だけでなく、「作る側」にもあります。

何気なく過ごしていた日常も、「Vlogに撮ってみよう」という視点を持つだけで、いつもより少し丁寧にコーヒーを淹れてみたり、通ったことのない道を歩いてみたりと、日常を「楽しもう」とするキッカケに変わります。

Vlogを始めるのに、特別な才能や高価な機材は必要ありません。

必要なのは、お手持ちのスマホと、「ちょっと記録してみようかな」という小さな一歩だけ。

Vlogは自分の生きた証を残す素晴らしいツールです。

人気の理由を「見る」側から探るだけでなく、ぜひ「作る」側として、Vlogの楽しさを体験してみてはいかがでしょうか。

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