使い込むほどに自分色に染まっていく。
愛好者にとっては単なる文房具ではなくて日々の相棒のようなトラベラーズノート。
そんなトラベラーズノートですが、長く使っていると「もっと自分に合うリフィルはないだろうか?」「もっと自由な使い方をしてみたい」と考え始める人も多いようです。
例えば、パスポートサイズのリフィルの代用として気軽に使える無印や100均のノートを探してみたり、サイズがピッタリということでおなじみの能率手帳ゴールドを使ってみたいと思ったり。
実際に使っている人の口コミ・感想レビューを参考に便利な使い方を探している方も多いかもしれません。
この記事では、そんなトラベラーズノートのパスポートサイズに挟める手帳についての情報をまとめてみました。
あなたとっての最適な一冊を見つけてみてください。
- 純正以外に挟める手帳やノートの具体例
- コストを抑えるためのリフィルの代用アイデア
- 能率手帳などをセットする具体的な方法
- 自分らしくカスタマイズする活用のヒント
トラベラーズノートのパスポートサイズに挟める手帳の選択肢

- あえて純正ではないリフィルを使うメリット
- 【メモ用】代用ノートの選択肢(無印・100均など)
- 【マンスリー】薄くて軽いおすすめ手帳
- 【ウィークリー】能率手帳など一体型のおすすめ
- 人気の能率手帳ゴールドもジャストフィット
あえて純正ではないリフィルを使うメリット

トラベラーズノートの大きな魅力はカスタマイズ性の高さにあります。
あえて純正リフィル以外の製品を選ぶというのもカスタマイズのひとつ。
他社のリフィルを使うことで、手帳としての使い方の選択肢が大きく広がります。
ここでは、純正以外の手帳やノートを選ぶ主なメリットを3つの観点からまとめてみました。
純正を選ぶのが一番間違いがありません。
でも、少し道をそれてみると今まで知らなかったものが発見できるかもしれませんよ。
① 純正にはない機能性・レイアウト
最大のメリットは、純正リフィルにはない多様なフォーマットを選べる点です。
例えば、トラベラーズノートの純正リフィルでは、マンスリーとウィークリーは基本的に分冊になっています。
しかし、市販の手帳には1冊でスケジュールを完結できる一体型のものが豊富にあります。
NOLTYや高橋手帳の小型版などはその代表例で、荷物を少しでも減らしたい方には非常に魅力的です。
他にも、バーチカルタイプや週間方眼タイプなど専門性の高いレイアウトを選べるのも嬉しいポイントです。
② デザインと気分の転換
手帳は毎日目にするものだからこそデザインは重要です。
市販の手帳には、midoriの「おじさん手帳」のような遊び心あふれるものや、DELFONICSの製品のような洗練されたデザインのものがたくさんあります。
表紙のデザインはもちろん、中のフォントや紙の色、レイアウトの細部に至るまで、自分の「好き」を詰め込むことができます。
季節や気分に合わせて手帳を入れ替えると、また改めて新鮮な気持ちで手帳を使うことができますよ。
③ コストパフォーマンスと入手性
書くことが多いとか、使う頻度が多い人ほど無視できないのがコスト。
リフィルの値段が高すぎると気軽に使うことができません。
比較的低価格で購入できる無印良品や100円ショップ、コンビニなどで販売されているノートの中にも、パスポートサイズに近いものがあって、これなら純正リフィルよりも安価に運用することができます。
また、これらの製品は全国どこでも手に入りやすいため、「リフィルが急に切れてしまった」という時でも安心。
気軽に使えるのは、アイデアを気兼ねなく書き留めたい方にとっては大きなアドバンテージになります。
【メモ用】代用ノートの選択肢(無印・100均など)
トラベラーズノートをアイデアや日々の記録を書き留めるメモ帳として活用したい場合、コストを気にせず使える代用ノートは非常に便利です。
純正のスケジュールリフィルにはメモする場所が多くないので、これを合わせて使うのがおすすめ。
なのですが、最適なノートの廃盤が続き、代用できるノートの選択肢がかなり少なくなってしまいました。
ここでは、今でも入手が可能なものと廃盤になってしまったけれど代用に最適だったノートについて紹介します。
100均やコンビニで探せるノート
最も手軽な選択肢が、100円ショップやコンビニで販売されているノート。
トラベラーズノートのパスポートサイズで使う場合、B7サイズのものが大きさ的には一番近いです。
特にセブン-イレブンで販売されている「糸とじノートS」は、サイズが近く代用品として名前が挙がることが多い製品です。
ただ、このノートはA6サイズなので純正リフィルと比べるとちょっとだけサイズが大きいんですよ。
普通に使うとカバーからはみ出てしまうので、気になる方は後述する方法でカットしてサイズ調整しましょう。
無印良品のパスポートメモ(廃番)と代替品
かつて多くのユーザーに愛用されていた無印良品の「パスポートメモ」は、サイズ感やシンプルなデザインから代用品の筆頭でした。
残念ながら現在は廃番となっているのですが、再販を望む声も結構いらっしゃるんです。
このサイトを見る限り、無印良品側も販売向けて見直しを行ってくれているようなので、もしかするとまた復活するかもしれません。
廃番となった無印良品のパスポートメモは、フリマアプリなどで定価よりも高値で取引されていることがあります。購入する際は、価格が適正であるか十分に確認することをおすすめします。
【マンスリー】薄くて軽いおすすめ手帳

スケジュール管理はしたいけれど、分厚い手帳は持ち歩きたくない。
そんな方には、薄くて軽いマンスリータイプの手帳が最適です。
ここでは、トラベラーズノートのパスポートサイズに収まり、かつ、デザイン性の高いマンスリー手帳を3つ紹介します。
① TOUCH & FLOW「TODAY MINI」

もしかしたらあまり聞きなじみのないメーカーかもしれませんが、「TOUCH & FLOW」はトラベラーズノートと同じ、株式会社デザインフィルが展開するブランドです。
そのため、世界観の相性は抜群。
リフィルの内容はモノクロでマンスリーページと年間カレンダーのみという、究極にシンプルな構成が特徴です。
余計なページがないため非常に薄く、他のリフィルと一緒に挟んでもかさばりません。
純正のマンスリーリフィルにはステッカーがついているので、ステッカーが欲しければ別ですが、そうでなければこちらの手帳の方が安いし見た目もおしゃれなので良いと思います。
② DELFONICS「マンスリーポワン」

以前書いた記事「ロルバーンはなぜ人気?長く愛され続ける理由と使い続けるためのコツ」でも取り上げたことがある有名なノート、ロルバーンを販売していることでおなじみのDELFONICS(デルフォニックス)。
この「マンスリーポワン」は、厚手の表紙とページの側面が金色に加工されている点が特徴的で高級感があります。
路線図などの付録ページもあって、小さいながらも頼りになる一冊です。
純正マンスリーリフィルと比べると、表紙がハードカバーであること、フリーメモスペースが方眼になっているところが大きな違いといったところでしょうか。
この手帳はとても人気があるようで、発売後すぐに売り切れてしまうことが多いようです。
ゲットしたい方は早めにチェックしておきましょう。
③ midori「おじさん手帳ミニ」

株式会社デザインフィルのブランド、ミドリのロングセラー商品です。
トラベラーズノートのパスポートサイズに驚くほどぴったり収まるのが最大の魅力。
ページごとに異なるおじさんのイラストが描かれており、手帳を開くたびに和やかな気持ちにさせてくれます。
純正リフィルのカッコいいおしゃれなイメージとは違った、かわいらしい雰囲気を取り入れたい方にぴったりの選択肢です。
【ウィークリー】能率手帳など一体型のフォーマット

「マンスリーの予定を見ながら、週ごとのタスク管理もしたい」
そんな要望を叶えてくれるのが、1冊にマンスリーとウィークリーの両方が収められた一体型の手帳です。
純正リフィルでもウィークリータイプが発売されているので、マンスリーとウィークリーが別冊でもOKで純正リフィルでも構成可能なスタイルです。
でも、一冊にまとまってないとイヤな場合は、以下で紹介する他社製の手帳を使って構成してみましょう。
高橋書店「ビジネス手帳〈小型版〉」

「手帳は高橋」でおなじみの高橋書店から出ている、ロングセラーのビジネス手帳です。
小型版はトラベラーズノートのパスポートサイズに収まりやすく多くのユーザーに活用されています。
中身のレイアウトも、左ページが週間スケジュール、右ページが横罫メモになっている「月間ブロック式+週間レフト式」、左右どちらのページも横罫メモになっている「月間横ケイ式+週間セパレート式」から選ぶことが可能です。

写真は高橋書店公式Webサイトより引用

写真は高橋書店公式Webサイトより引用
NOLTY「能率手帳 小型版」

能率手帳も、トラベラーズノートユーザーには定番の組み合わせ。
特に「小型版」シリーズは、サイズがちょうど良く、選択肢も豊富です。
週間ページには、時間軸が縦に並んだバーチカルタイプや、メモスペースが広い週間方眼タイプ(ライツメモ)など、多様なレイアウトが用意されています。
レイアウトについては公式Webサイトを参照してください。
人気の能率手帳ゴールドもジャストフィット

数ある能率手帳の中でも、特別な存在として知られるのが「能率手帳ゴールド」です。
最高級の素材と製本技術で作られたこの手帳は、多くの手帳愛好家を魅了し続けています。
そして、この能率手帳ゴールドの小型版はトラベラーズノートのパスポートサイズにぴったり収まることでも有名です。
能率手帳ゴールドがなぜ人気なのかまとめてみます。
① 本革(インド産ヤンピー)の表紙
表紙には柔らかく、手にしっとりと馴染む羊の革が使われています。
使い込むほどに艶が増し、自分だけの風合いに変化していく経年変化を楽しめます。
② 小口(断面)の本金加工
手帳の断面には、職人の手作業による24金の本金加工が施されています。最
初はきらびやかに輝き、使い込むうちに少しずつ剥がれていく過程もまた、愛着を深める要素の一つです。
③ 万年筆でも裏抜けしにくい手帳専用紙
紙質にもこだわりがあり、万年筆のインクでも裏抜けやにじみがほとんどありません。
どんな筆記具でも滑らかな書き心地を味わえるため、書くことそのものを楽しむことができます。
能率手帳ゴールドについては、トラベラーズノートのカバーを使用する場合、筆記に万年筆を使用する方にのみおすすめします。
トラベラーズノートのカバーを掛けて使うのでせっかくの本革表紙を楽しむことができないし、価格がかなり高額になるので、気軽に使うのに躊躇してしまうからです。
もっと便利に!トラベラーズノートのパスポートサイズに挟める手帳の活用術

- 能率手帳のセットアップ方法とポイント
- サイズが合わない時の注意点と調整のコツ
- 収納力をアップさせる便利なリフィル
- 自分だけの使い方を見つけるカスタマイズ
能率手帳のセットアップ方法とポイント

上記でご紹介した能率手帳の小型版は、トラベラーズノートのパスポートサイズに気持ちよく収まります。
セットアップは非常に簡単ですが、より快適に使うためのポイントもいくつかあります。
ここでは、基本的な挟み方と、複数冊のリフィルを組み合わせる方法について解説します。
基本的な挟み方
最もシンプルな方法は、トラベラーズノート本体に元からついているゴムバンドに、手帳の中心ページを開いて通すだけです。
能率手帳にはビニールカバーが付いていますが、これを外した方がすっきりと収まります。
- 能率手帳のビニールカバーを外す。
- 手帳の中心ページ(ホチキスで留められている部分)を開く。
- トラベラーズノートのゴムバンドに、開いた中心部分を引っ掛けるように通す。
たったこれだけでセットアップは完了です。
トラベラーズノートの革カバーが、能率手帳をしっかり保護してくれます。
複数リフィルを挟む「連結バンド」の活用
「能率手帳と一緒にメモ用の無罫リフィルも挟みたい」という場合は、別売りの「連結バンド」を使いましょう。
これを使えば、2冊や3冊のリフィルをスマートにまとめることができます。
連結バンドを使った2冊目のセット方法
1冊目(例:能率手帳)と2冊目(例:純正リフィル)を背中合わせに持ち、それぞれの中心ページを連結バンドで繋ぎます。
そして、連結バンドで繋がった2冊を、1つの大きなリフィルのように見立てて、本体のゴムバンドに通します。
こうすることで、グラつくことなく安定して2冊を収納できます。
サイズが合わない時の注意点と調整のコツ
市販の手帳やノートの中には、純正リフィルと比べて縦や横が1〜2mmほど大きいものが存在します。
たかが1mm、されど1mm。
このわずかな差がカバーを閉じた時にはみ出したり、他のリフィルとの段差になったり、地味に気になるのです。
ここでは、そんな時の調整のコツと注意点を紹介します。
作業は少し面倒ですが、この一手間で見た目の美しさが格段にアップしますよ。
- よく切れるカッターナイフ
- カッターマット
- 金属製の定規
- まず、トラベラーズノートに手帳を挟んでみて、どの部分がどれくらいはみ出すかを確認します。
- 手帳を取り出し、カッターマットの上で、はみ出す部分の角に定規を当てます。
- カットするのは本当に少しで大丈夫です。角から2〜3mm内側を結ぶように、ごく浅い角度でカッターを入れ、スッと切り落とします。
- 一度に切ろうとせず、数回に分けてカッターを滑らせると綺麗に仕上がります。
手帳のページをまとめて切るのは意外と力が必要です。
ケガには十分注意し、慎重に作業してください。
また、一度切ってしまうと元には戻せません。
最初は少しだけ切ってみて、収まり具合を確認しながら微調整することをおすすめします。
収納力をアップさせる便利なリフィル
トラベラーズノートの魅力は、手帳を挟むだけにとどまりません。
純正で用意されている収納系リフィルを組み合わせることで、その機能性を飛躍的に高めることができます。
財布やカードケース、小物入れとしても活躍する、便利なアイテムを紹介します。
① コットンジッパーケース
片面がジッパー付きのポケット、もう片面が封筒のようなポケットになっている透明なリフィルです。
ジッパー側には小銭や鍵、切手などを、ポケット側には紙幣やチケットの半券、レシートなどを収納できます。
これをセットすれば、トラベラーズノートが簡易的なお財布に早変わりします。
② 塩ビ製ジッパーケース

収納内容は異なりますが、上記ジッパーケースの塩ビ版みたいなもの。
片側がジッパー付きポケット、もう片側がカードケースになっています。
私はジッパー側にはレシートなどの領収書を入れたり、カードケース側にはもらった名刺を入れ足りして使っています。
ただ、レシートや名刺を長期間入れっぱなしにしておくと、インクがケース側に写ってしまうので注意してください。
③ クラフトファイル



厚手のクラフト紙で作られた二つ折りのファイルです。
名刺やショップカード、ポストカードなどを挟んでおくのに便利です。
リフィルの表紙を汚れから守る下敷きのような役割も果たしてくれます。
ステッカーやスタンプでデコレーションするのも楽しいでしょう。
また、写真に載せておきましたが、クラフトファイルにリフィルを挟み込んで使うこともできますよ。

収納とは無関係ですが、写真に写り込んでるクリップ。
これ地味に便利なんです。
写真のようにクリップを使うと手を離していても開きっぱなしにできます。
自分だけの使い方を見つけるカスタマイズ


リフィルや手帳の組み合わせが決まったら、次は見た目を自分らしくカスタマイズして、さらに愛着のわく一冊に育てていきましょう。
小さな工夫で、手帳を開くのがもっと楽しくなりますよ。
チャームやバッジで個性をプラス
トラベラーズノートのゴムバンドや、しおりの紐には、お気に入りのチャームやバッジを付けることができます。
旅先で見つけた記念の品や、好きなブランドのチャームを付けるだけで、一気にオリジナリティが生まれます。
ブラス(真鍮)製のチャームは、革の経年変化とともに味わい深くなるので特におすすめです。
ステッカーやスタンプで彩る
リフィルの表紙はキャンバスのようなもの。
好きなステッカーや使用済みの切手を貼ったり、旅の思い出のスタンプを押したりして、自由にデザインしてみましょう。
特にクラフトファイルはデコレーションとの相性が抜群です。
コラージュを楽しむことで、自分だけの特別な一冊が完成します。
使い方を限定しない自由な発想
トラベラーズノートは「旅の記録帳」だけではありません。
「旅するように毎日を過ごすため」のノートとして、日常の中で自由に活用しましょう。
- ライフログ:日々の出来事や感じたことを記録する。
- 読書ノート:心に残ったフレーズや感想を書き留める。
- スタンプ帳:駅や観光地の記念スタンプを集める。
- レシピ帳:お気に入りの料理のレシピを書きためる。
このように使い方は無限大です。
固定観念にとらわれず「今、自分が書きたいこと」を書き留める場所としてぜひ自由に付き合ってみてください。
ちなみに、私が自分のトラベラーズノートをどう使っているかについては、こちらの記事「なんでもノートを持ち歩くと頭も心も整う理由と続けるための書き方」でご紹介しているので、こちらも読んでいただけると嬉しいです。
最後にトラベラーズノートのパスポートサイズに挟める手帳についてまとめます
これまでの内容を箇条書きでまとめます。
- トラベラーズノートは純正リフィル以外も活用できる
- 他社製手帳を選ぶメリットは機能性・デザイン・コストの3つ
- 純正にはないマンスリーとウィークリーの一体型手帳も選べる
- メモ用途なら無印や100均のノートが代用候補になる
- 能率手帳や高橋手帳の小型版はサイズが合いやすい
- 特に能率手帳ゴールド小型版は多くの愛用者がいる
- セットアップは本体のゴムバンドに挟むだけで簡単
- 複数冊挟む場合は連結バンドを使うとスマート
- 市販品が1〜2mm大きい場合は角をカットすると綺麗に収まる
- 作業時はケガに注意し少しずつ調整するのがコツ
- ジッパーケースを使えば財布としても機能する
- カードファイルでかさばるカード類を整理できる
- チャームやステッカーで見た目をカスタマイズするのも楽しい
- 使い方を限定せずライフログや読書ノートなど自由に楽しむ
- 自分だけの最高の一冊を育てるのが醍醐味