「自分を成長させたい」「毎日を丁寧に記録したい」そんな思いから手帳を探す中で、ジブン手帳が気になっている方も多いのではないでしょうか。
しかし、多機能で人気が高い一方、自分に合うか不安に感じるかもしれません。
実際、ジブン手帳を始めても、途中で挫折してやめたという声やいくつかのデメリットがあるのも事実です。
この記事では、ジブン手帳ユーザーである私がジブン手帳を使うのに向いている人とはどんな人なのかをまとめみました。
定番のスタンダードモデルからビジネス向けのBizモデルの選び分け、仕事での具体的な使い方、さらにはどこで買えるのかまで、あなたがジブン手帳を選ぶ上で知りたい情報を網羅しました。
購入してから後悔しないためにぜひ最後までご覧ください。
- ジブン手帳が向いている人の具体的な特徴
- スタンダードとBizモデルの選び分け方
- 挫折しないための具体的な使い方のコツ
- 購入前に知っておくべきデメリットと対策
ジブン手帳が向いている人の特徴

- 3冊分冊が特徴のスタンダードモデル
- ビジネス向けのBizモデルとの違い
- 薄くて裏写りしにくい専用紙
- バーチカルで時間を可視化する利点
- 仕事での具体的な使い方
- ジブン手帳はどこで買える?
3冊分冊が特徴のスタンダードモデル

ジブン手帳の最大の魅力は、なんといってもその独特な「3冊分冊スタイル」にあります。
これは単なるスケジュール帳ではなく、人生そのものを記録・設計するためのツールというコンセプトに基づいています。
このスタイルを体現しているのが、基本となるスタンダードモデルです。
3冊はそれぞれ以下の役割を持っています。
- DIARY(ダイアリー)
1年間のスケジュールを管理する中心的な冊子。月間・週間の予定や日々の記録を書き込みます。 - LIFE(ライフ)
人生の記録を書き溜める冊子。「人生でやりたい100のリスト」や記念日、家族構成など、年を越しても引き継ぎたい情報を記録します。 - IDEA(アイデア)
方眼罫のシンプルなノート。思いついたアイデアやメモ、打ち合わせの記録など、自由に書き込めるスペースです。
スタンダードモデルのファーストキットには、この3冊がすべてセットになっています。
カラフルなインデックスやポップなフォントが特徴で、プライベートの記録を楽しみながらつけたい方や、視覚的に情報を整理したい方に適しています。
カバーにはペンホルダーやカードポケットが付いており、機能性も十分。
毎年DIARYだけを買い替えれば、LIFEとIDEAはそのまま使い続けられるため、自分の歴史が詰まった一冊を育てていけるのが、他の手帳にはない大きな魅力と言えるでしょう。
スタンダードモデルについての詳細は以下の公式Webサイトを参照してみてください。
コクヨ ジブン手帳2026 スタンダードモデル
ビジネス向けのBizモデルとの違い

ジブン手帳には、スタンダードモデルの他に、ビジネスシーンに特化した「Biz(ビズ)」モデルがあります。
どちらも基本的なフォーマットは同じですが、デザインや紙質に違いがあります。
下記に主な違いを比較してみたので、好みや目的に合わせて選んでみてください。
ちなみに、私が愛用しているのがこのBizです。
項目 | スタンダードモデル | Bizモデル |
---|---|---|
デザイン | カラフルでポップな印象 全体的に淡いイメージ | 落ち着いた色味でビジネスライク キリッとしたイメージ |
全体構成 | DIARY・IDEA・LIFEの3冊構成 | DIARYのみ1冊構成 |
紙の種類 | DIARY/IDEA: THIN PAPER LIFE: MIO PAPER | MIO PAPER |
主なターゲット | 学生、主婦、クリエイターなど、ライフログを楽しみたい人 | ビジネスパーソン、フォーマルな場で手帳を使いたい人 |
DIARYはスタンダードモデルでもBizモデルでも同じフォーマットとなっていますが、用紙の種類と使っている色味に違いがあります。

個人的な意見ですが、スタンダードモデルは使っている色味が淡すぎて見にくい印象を受けました。反対にBizはコントラストが強めな色使いで視認性高めの印象です。
Bizモデルについての詳細は下記の公式Webサイトを参照してみてください。
また、Bizについては以前書いた記事でも詳細を紹介しているのでこちらも参照してもらえると嬉しいです。
・コクヨ ジブン手帳2026 Biz
・「ジブン手帳 bizとルーズリーフのハイブリッドな使い方が心地よい」
薄くて裏写りしにくい専用紙


スタンダードとBizの違いで紙質について取り上げましたが、毎日使う手帳だからこそ、紙の質は非常に重要です。
ジブン手帳は用途に応じてコクヨが独自に開発した高品質な紙を使い分けており、これが多くのユーザーから支持される理由のひとつになっています。
THIN PAPER(シンペーパー)
スタンダードモデルの「DIARY」と「IDEA」に使われているのがこの紙です。
その名の通り非常に薄くて軽いにもかかわらず、驚くほど裏写りしにくいのが特徴です。
インクが滲みにくく、消せるボールペンで強くこすっても紙が波打ちしづらいため、気兼ねなく書き込めます。
多くの情報を詰め込んでも手帳が分厚くなりにくいのはこの紙のおかげです。
MIO PAPER(ミオペーパー)
長期保存を目的とした「LIFE」や、Bizで採用されているのがこの紙です。
滑らかな書き心地が特徴で、万年筆や水性ペンでもインクの乾きが速く、快適な筆記体験を提供します。
スタンダードモデルのTHIN PAPERに比べると少し厚みがありますが、その分しっかりとした質感で大切な記録を永く残すのに適しています。
これらのこだわりの紙は、日々の筆記ストレスを軽減して「書く」という行為そのものを楽しくさせてくれます。
手帳が続くかどうかは、こうした細やかな使い心地にあるのかもしれません。
バーチカルで時間を可視化する利点


ジブン手帳の「DIARY」における最大の特徴が、24時間軸の週間バーチカルです。
見開き1週間で月曜日から日曜日までの時間が縦軸に沿って配置されており、1日の時間の使い方を一目で把握できます。
このレイアウトには、主に以下のような利点があります。
- 空き時間の発見
予定を時間軸に書き込むと、「この時間は意外と空いているな」といった隙間時間が見つけやすくなります。その時間に読書や勉強など、やりたいことを組み込む計画が立てられます。 - 行動パターンの把握
睡眠時間、仕事時間、食事、プライベートの活動などを記録し続けると、自分の生活リズムや行動パターンが客観的に見えてきます。「最近、睡眠時間が短いな」「この曜日は残業が多いな」といった気づきが、生活改善のきっかけになります。 - タスク管理の効率化
単に「やることリスト」を並べるだけでなく、「午前10時から11時の間にこのタスクをやる」と時間軸に組み込むことで、より具体的な行動計画となり、実行率が高まります。
このようにバーチカル手帳は単なる予定管理ツールにとどまりません。
自分の時間の使い方を見つめ直し、より充実した毎日を送るための強力なパートナーとなってくれるのです。



予定を書くのもよいですが、その日にやったことを書いておくと自分の行動パターンが視覚化されて、隙間時間を見つけやすくなるし、効率よく行動するために何をしたら良いか考えるためのデータにもなります。
仕事での具体的な使い方


ジブン手帳のフォーマットは、特に仕事の効率化やプロジェクト管理において大きな力を発揮します。
ここでは、ビジネスシーンでの具体的な活用法をいくつか紹介します。
時間単位のタスク管理
前述の通り、週間バーチカルはタスク管理に最適です。
例えば、午前中は集中力が必要な企画書作成、午後は会議とメール対応、といったようにタスクを時間ごとにブロックして書き込みます。
これにより、1日の仕事の流れを事前にシミュレーションでき、行き当たりばったりで作業するのを防げます。
月間プロジェクトページの活用
DIARYには「月間プロジェクト」というページがあり、これはガントチャートとして使用できます。
複数のプロジェクトが同時進行している場合、それぞれの進捗状況を横軸で管理することが可能です。
プロジェクト名、担当タスク、期限などを書き込み、進捗を色分けして塗りつぶしていけば、全体の状況が一目瞭然になります。
会議のメモとToDoを一元化
週間バーチカルの余白や、別冊の「IDEA」ノートを活用すれば、会議のメモも一元管理できます。
会議で決まったことや、そこから発生した「やるべきこと(ToDo)」を書き出しておけば、タスクのやり忘れを防ぐことができます。
後から見返したときに、いつ、どの会議で決まったタスクなのかがすぐに分かり、非常に便利です。
Bizはフリーページが少ないのでたくさん書き込みたい人は以前書いた記事「ジブン手帳 bizとルーズリーフのハイブリッドな使い方が心地よい」にも書きましたが、別のノートをカバーに挟み込んで使ってみてください。
挟み込むノートは「IDEA」でもいいし、トラベラーズノートのリフィルも使用できます。
ジブン手帳はどこで買える?


ジブン手帳は非常に人気が高いため、多くの場所で購入することができます。
購入のタイミングに注意!
ジブン手帳の新しい年度版は、例年9月中旬頃から発売が開始されます。
人気のカラーやモデルは早い段階で売り切れてしまうこともあるため、お目当ての商品がある場合は早めにチェックすることをおすすめします。
ジブン手帳が向いている人でも挫折する理由


- 購入前に知っておきたいデメリット
- ジブン手帳をやめた人のリアルな声
- 挫折しないための使い方のコツ
購入前に知っておきたいデメリット


多くの魅力を持つジブン手帳ですが、その多機能さゆえに人によっては使いにくさを感じる側面もあります。
購入してから「思っていたのと違った」とならないように、予めデメリットもしっかりと把握しておきましょう。
以下にデメリットとなりそうなところをまとめてみました。
書くことが多く、時間がかかる
週間バーチカルや食事の記録、1日の感想など、フォーマットが細かく決まっているため、すべてを埋めようとすると時間がかかります。
手帳を書くことが目的化してしまい、負担に感じてしまう可能性があります。
フォーマットが合わない場合がある
自由度の高い手帳に慣れている人にとっては、あらかじめ項目が決められているジブン手帳のフォーマットが窮屈に感じられることがあります。
「この項目は使わないな」というページが多いと、持て余してしまうかもしれません。
持ち運びには少し大きい・重い
A5スリムサイズは、一般的な手帳としては標準的ですが、ポケットに入れて持ち歩くには不向きです。
また、スタンダードの場合は3冊をセットするとそれなりの厚みと重さになるため、常に持ち歩きたい人にとっては負担になる可能性があります。
これらのデメリットは、ジブン手帳が「自己管理や記録をしっかり行いたい」という目的のために最適化されていることの裏返しでもあります。
自分の手帳に求めるものがシンプルなスケジュール管理だけであれば、他の手帳の方が合っているかもしれません。
ジブン手帳をやめた人のリアルな声


実際にジブン手帳を使い始めても、途中でやめてしまう人がいるのは事実です。
どのような理由で挫折してしまうのでしょうか。
ここでは、よく聞かれる「やめた理由」をいくつかご紹介します。
- 「完璧に書こうとしすぎて疲れてしまった」
全ての欄を綺麗に埋めなければならない、というプレッシャーに負けてしまい、書くこと自体が億劫になってしまったケースです。 - 「手帳と向き合う時間を確保できなかった」
仕事や家事が忙しく、毎日手帳と向き合う時間を確保するのが難しくなり、次第に使わなくなってしまったという声も多く聞かれます。 - 「デジタル管理の方が楽だと気づいた」
予定の変更が多い場合、手書きでの修正が手間に感じ、結局Googleカレンダーなどのデジタルツールに戻ってしまうパターンです。 - 「他の手帳が気になってしまった」
SNSなどで他の人の素敵な手帳活用術を見ると、「自分にはもっと合う手帳があるかも」と目移りしてしまうことも、手帳が続かない一因です。
以前こちらの記事「手帳を買っても結局使わないで終わるのはなぜ?続ける人の活用術とは」に書きましたが、これらの声からわかるのは、ジブン手帳を続けるには「完璧を目指さないこと」そして「自分なりの使い方を見つけること」が重要だということです。
ジブン手帳にはいろいろな種類のフォーマットが用意されていますが、そのすべてを利用する必要はありません。
また、毎日何かしら書き込まなければならないわけでもありません。
自分に必要なものだけを活用すればいいし、自分が書きたいと思うときだけ書けばいいという意識が大切になります。
挫折しないための使い方のコツ


ジブン手帳のデメリットや挫折の理由を知ると、少し不安になるかもしれません。
しかし、いくつかのコツを押さえるだけで、手帳を長く楽しく使い続けることができます。
最初から全部使おうとしない
まずは、自分にとって一番重要だと思うページから使ってみましょう。
多くの場合、それは「週間バーチカル」になるはずです。
毎日の予定と時間の記録だけでも、十分にジブン手帳のメリットを体感できます。
慣れてきたら、月間プロジェクトやお気に入りのリストなど、他のページにも手を広げていくのがおすすめです。
空白を恐れない
手帳に空白のページや欄があっても全く問題ありません。
先ほども少し触れましたが、毎日何かしら書き込む必要もありません。
書けなかった日があっても自分を責めず、「そういう日もある」と気楽に考えましょう。
空白があるからこそ、後からシールを貼ったり、思いついたことをメモしたりと、自由なスペースとして活用することもできます。
「完璧な記録」ではなく「自分だけの記録」を目指すことが、継続の秘訣です。
デジタルツールと併用する
手書きとデジタルの良いとこ取りをするのも賢い使い方です。
例えば、変更の多い予定はGoogleカレンダーで管理し、確定した予定やその日の行動記録・感想をジブン手帳に書く、といった役割分担が考えられます。
全ての情報を一冊にまとめようとせず、それぞれのツールの得意なことを活かすことで、より効率的な情報管理が可能になります。
ジブン手帳に向いている人かもと思ったらぜひ使ってみよう!
ここまでの内容を箇条書きでまとめます。
- ジブン手帳は自己分析や目標達成をしたい人に向いている
- スタンダードモデルはDIARY・LIFE・IDEAの3冊分冊スタイルでライフログを楽しみたい人に最適
- Bizモデルは落ち着いたデザインでビジネス用途に適している
- スタンダードとBizの違いは紙質。薄いTHIN PAPERと滑らかなMIO PAPER。
- 24時間バーチカルで一日の時間の使い方を可視化できる
- 空き時間の発見や自分の行動パターンの把握に繋がる
- 仕事では時間単位のタスク管理やプロジェクト管理に役立つ
- 購入はロフトなどの大型文具店や公式オンラインストアで可能
- 全てを埋めようとすると時間がかかる点がデメリットになりうる
- フォーマットが固定されているため人によっては窮屈に感じるかも
- 挫折の主な原因は完璧に書こうとして疲れてしまうこと
- 継続のコツは週間バーチカルなど一部から使い始めること
- 空白のページを恐れず自分なりの使い方を見つけるのが大切
- 予定変更はデジタルで行い記録を手帳に書くなど併用も有効
本記事では、ジブン手帳が向いている人の特徴を深掘りし、定番のスタンダードとビジネス向けのBizモデルの違い、具体的な仕事での使い方、そして購入前に知っておきたいデメリットと挫折しないためのコツをまとめてきました。
ご紹介したポイントを参考にご自身に合うかどうかを判断し、もし魅力を感じたならぜひ一度手に取ってみてください。