「自分だけの空間が欲しい」「趣味に没頭できる部屋が欲しい」と考え、趣味部屋を借りるという贅沢なことを考えている私。
でも、実際に住まないけど部屋を借りるなんて、少しもったいないと感じていたりします。
また、週末だけ利用するセカンドハウスとしての賃貸する場合の注意点、テレワーク用に部屋を借りることができるのか、といった感じでいろいろわからないことだらけ。
仕事用に部屋を借りる場合の経費の扱いや、近年注目されているトランクルームが部屋代わりになるのかという点も気になるところです。
この記事では、そんな悩みを解決するために、趣味の部屋を持つための具体的な方法や、それぞれのメリット・デメリットを調べてみたので、それをまとめてみました。
こんなことを考えている人はあまりいないかもしれませんが、もし同じ境遇の方がいらっしゃったら何かの参考にしてもらえると嬉しいです。
- 賃貸物件とトランクルームのメリット・デメリット
- 趣味部屋にかかる費用の目安と節約のポイント
- テレワークなど趣味以外の活用法
- 契約前に知っておくべき注意点と失敗しない選び方
趣味部屋を借りる!2つの選択肢を比較してみた

- 住まないけど部屋を借りるのはもったいない?
- 賃貸物件を趣味部屋にするメリット・デメリット
- 趣味の保管に便利なトランクルーム
- トランクルームは部屋代わりになるのか
- 週末セカンドハウス賃貸の注意点
住まないけど部屋を借りるのはもったいない?

自分だけのプライベートな空間を持つことで、日々の生活にメリハリが生まれ、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)が格段に向上するかもしれない。
自宅ではなかなか集中できない趣味や仕事も、専用の部屋があれば誰にも邪魔されずに没頭できる。
このように考えたら、住まない部屋を借りることは、決して「もったいない」ことではないかもしれません。
例えば、プラモデル製作やDIY、音楽活動など、作業スペースや音の問題で自宅では思い切り楽しめなかった趣味も、趣味部屋なら気兼ねなく楽しむことができます。
また、家族がいてプライベートな時間が確保しにくい方にとっては、一人で静かに過ごせる貴重な場所となります。
月々の費用はかかるけど、それ以上に精神的な満足感や充実した時間という大きなリターンが期待できそうです。
以下に趣味部屋があることによる価値をまとめてみました。
- 集中できる環境
仕事や趣味の効率が大幅にアップします。 - ストレス解消
誰にも気兼ねなく過ごせる時間は、最高のストレス解消法です。 - 生活のメリハリ
「自宅=くつろぐ場所」「趣味部屋=集中する場所」と切り分けることで、オンとオフの切り替えがスムーズになります。 - 良好な家族関係
趣味の道具が生活空間を圧迫しなくなったり、一人の時間を持つことで心に余裕が生まれたりします。
このように考えると、「部屋を借りる費用」は、より豊かな人生を送るための「自分への投資」と捉えることができそうです。
賃貸物件を趣味部屋にするメリット・デメリット

趣味部屋を持つ選択肢として、最も自由度が高いのがアパートやマンションなどの賃貸物件を借りる方法です。
生活に必要な設備が整っているため、趣味の空間として非常に魅力的な選択肢と言えます。
しかし、メリットだけでなくデメリットもしっかりと理解した上で検討したいところ。
ここでは、賃貸物件を趣味部屋として利用する場合のメリットとデメリットを整理してみましょう。
項目 | メリット | デメリット |
---|---|---|
自由度・快適性 | トイレや水道、空調などの設備が完備されており、長時間快適に滞在できる。宿泊も可能。 | 原状回復義務があるため、壁に穴を開けるなどの大幅なカスタマイズは難しい。 |
費用 | – | 敷金・礼金などの初期費用や、毎月の家賃・光熱費など、全体的にコストが高額になる。 |
契約 | 居住用としての契約なので、審査が通りやすい。 | 1年や2年といった長期契約が基本で、短期利用には向かない。途中解約で違約金が発生する場合がある。 |
利用用途 | 趣味の作業、テレワーク、友人との集まりなど、規約の範囲内で多目的に利用できる。 | 楽器演奏不可など、建物の規約による制限がある場合も。 |
最大のメリットは、やはり「第二の家」として自由に使える快適性にあります。
趣味に疲れたら仮眠をとったり、キッチンで簡単な料理をしたりと、生活空間としての機能が充実している点は他の選択肢にはない魅力です。
一方で、デメリットは費用面の負担が大きいことです。
自宅の家賃に加えてもう一軒分のコストがかかるため、経済的な余裕が求められます。
特に初期費用は大きな負担になりがちです。

予算の捻出がなかなか難しそうだな・・・
趣味の保管に便利なトランクルーム


「部屋を借りるほどの予算はないけれど、増え続ける趣味のコレクションをどうにかしたい」という場合、トランクルームを活用するという選択肢も考えられます。
トランクルームは、本来は荷物を保管するためのスペースですが、工夫次第でコレクションを展示する「見せる収納庫」として趣味の空間を演出できるからです。
特に、大切なコレクションを最適な環境で保管したい場合に大きなメリットを発揮します。
トランクルームには、大きく分けて以下の2種類があります。
屋内型トランクルーム
ビルやマンションのフロアをコンテナで仕切ったタイプです。
多くの場合、空調設備や湿度管理機能が完備されており、セキュリティ対策も厳重なのが特徴です。
そのため、温度や湿度の変化に弱いデリケートなアイテムの保管に適しています。
フィギュア、漫画・書籍、レコード、衣類、ワインなど
屋外型トランクルーム
屋外に設置されたコンテナをレンタルするタイプです。
屋内型に比べて利用料金がリーズナブルな点が魅力ですが、空調設備がないため外気の影響を受けやすいという側面があります。
温度変化に強い、比較的丈夫なものの保管に向いています。
バイク、自転車、アウトドア用品、工具類など
コレクションのためのトランクルーム選び
大切なコレクションを保管するなら、断然屋内型トランクルームです。
初期費用も賃貸物件に比べて格安で、月々の利用料も数千円からと手軽に始められます。
棚などを持ち込んでお気に入りのフィギュアやスニーカーを並べれば、自分だけのコレクションギャラリーが完成します。
このように、トランクルームは「滞在」するのではなく、「趣味のモノを保管・管理する基地」として活用することで、自宅のスペースを有効活用しつつ、コレクションを大切に守ることができる非常に便利なサービスです。
トランクルームは部屋代わりになるのか


低コストで借りられるトランクルームを、書斎や作業部屋のような「部屋代わり」として使えたら良いのになと思って調べてみたところ、ほとんどのトランクルームは「部屋代わり」として利用することはできませんでした
その理由は、運営会社が定める利用規約にあります。
多くのトランクルームでは、契約はあくまで「物品の収納スペースの提供」を目的としています。
そのため、以下のような行為は明確に禁止されているようです。
- 長時間の滞在
荷物の出し入れ以外の目的でスペース内にとどまる行為。 - 作業行為
模型製作、DIY、バイクのメンテナンスなどの作業。 - 飲食・喫煙
衛生管理や防災の観点から禁止されています。 - 宿泊
当然ながら、住居としての利用はできません。
これらの規約に違反した場合、最悪のケースでは強制解約や罰則を科せられる可能性もあります。
運営会社からすれば、防災上のリスク管理や、他の利用者とのトラブルを避けるために、規約を厳格に設けざるを得ないのでしょう。



そもそも屋内型トランクルームの多くは窓がないし、トイレや水道設備も備わっていないし、長時間過ごせるような環境ではなさそうだな。
ただ、近年では利用者のニーズに応え、スペース内での作業が可能な新しいタイプのトランクルームも登場しているそうです。
例えば、「ワークトランク」や「レンタルガレージ」といった名称で提供されているサービスがそれに当たります。
これらのサービスは、電源が利用できたり、換気設備が整っていたりと、軽作業を想定した作りになっています。
作業スペースとしての利用する場合はこのような専用のサービスを使うのが良さそうです。
週末セカンドハウス賃貸の注意点


平日は都心で働き、週末は郊外のセカンドハウスでのんびり過ごす。
このようなデュアルライフ(二拠点生活)に憧れ、賃貸物件を週末セカンドハウスとして利用するケースが増えているようです。
しかし、通常の住居とは異なる使い方をするため、契約や利用においていくつか注意すべき点があります。
最も重要なのは、賃貸契約を結ぶ際に、セカンドハウスとして利用する目的を不動産会社や大家さんに正直に伝えることです。
主な生活拠点が別にあることを隠して契約すると、後々トラブルに発展する可能性があります。
- 入居審査が厳しくなる可能性
主な住居の家賃に加えて、セカンドハウスの家賃も支払うことになるため、支払い能力について通常より厳しく審査される傾向があります。収入証明などを準備しておきましょう。 - 住民票は移動させないのが基本
生活の本拠地が変わらない限り、住民票を移す必要はありません。ただし、郵便物が溜まると不在が分かり防犯上好ましくないため、郵便局の転送サービスを利用するなどの対策が必要です。 - 長期不在時の連絡
賃貸物件では、1ヶ月以上不在にする場合は管理会社や大家さんへの連絡が義務付けられている「無断不在禁止特約」が契約に含まれていることがあります。事前に契約書を確認しておきましょう。 - 近所付き合い
利用頻度が少ないからといって、挨拶などを怠ると不審に思われることもあります。良好な関係を築く努力も必要です。
セカンドハウス利用を快く思わない大家さんもいるようです。
しかし、事前に目的を正直に話すことで、理解のある大家さんに出会える可能性が高まりますし、何より安心して部屋を借りることができます。
趣味部屋を借りる前に知りたい活用法と注意点


- テレワーク用に部屋を借りるという使い方
- 仕事用に部屋を借りるなら経費にできる?
- 賃貸契約時の注意点とポイント
- トランクルーム利用時の注意点とポイント
テレワーク用に部屋を借りるという使い方


趣味部屋として借りたスペースは、テレワーク用の仕事部屋としても非常に有効に活用できます。
新型コロナウイルスの影響以降、在宅勤務が一般的になりましたが、自宅では集中できる環境を確保するのが難しいという悩みを持つ方は少なくありません。
例えば、小さなお子さんがいて仕事に集中できなかったり、オンライン会議中に生活音が入ってしまったり、あるいは仕事とプライベートの切り替えがうまくできずにストレスを感じてしまったりするケースです。
このような問題は、自宅とは別に仕事専用のスペースを確保することで一気に解決できます。
- インターネット環境
無料でインターネットが使える物件や、光回線の導入工事が可能な物件を選びましょう。通信速度は仕事の効率に直結します。 - 防音性
オンライン会議に支障が出ないよう、壁の厚さや窓の構造などを内覧時にしっかり確認することが重要です。 - コンセントの位置と数
パソコン、モニター、プリンターなど、使用する機器の電源を確保できるか確認は必須です。 - 自宅からの距離
あまりに遠いとそこに行くまでに時間がかかり、せっかくのメリットが薄れてしまいます。徒歩や自転車で通える範囲が理想的です。
趣味部屋と仕事部屋を兼用することで、家賃を有効活用できるだけでなく、仕事とプライベートのオン・オフを明確に切り替えられるという大きなメリットがあります。
仕事が終わったらそのまま趣味の時間に移行できる、そんな理想的な環境を手に入れることができるのです。
仕事用に部屋を借りるなら経費にできる?


個人事業主やフリーランスの方が、仕事のために部屋を借りる場合、その家賃を経費として計上できる可能性があります。
もし趣味部屋を仕事場としても利用するのであれば、税金面の負担を軽減できるかもしれないのでぜひ知っておきたいところ。
ただし、家賃の全額を経費にすることは難しく、「家事按分(かじあんぶん)」という考え方が基本となります。
これは、家賃や光熱費などのうち、事業で使用している割合を算出して、その部分だけを経費として計上する方法です。
家事按分の考え方
按分の基準には、主に「使用時間」や「使用面積」が用いられます。
- 使用時間で按分する場合
例)1ヶ月のうち15日間を仕事で利用 → 家賃 × 15日 ÷ 30日 = 経費 - 使用面積で按分する場合
例)3部屋あるうちの1部屋を仕事専用に利用 → 家賃 × 1部屋 ÷ 3部屋 = 経費
どちらの基準を用いるかは、事業内容や利用実態に合わせて、税務署に対して合理的な説明ができることが重要です。
経費計上する際の注意点
経費として計上するには、その部屋が事業遂行に直接必要不可欠であることを客観的に証明する必要があります。
単に「趣味の延長で少し仕事にも使っている」という程度では、経費として認められない可能性が高いようです。
また、居住専用として契約した物件の住所を、法人登記や事業の拠点としてウェブサイトに記載することは、契約違反となる場合がほとんどなので注意が必要です。
家事按分の基本的な考え方や必要経費と認められる範囲については、下記のサイトを参照してください。
国税庁 No.2210 必要経費の知識
freee 経費とは?計上できる費用や税金との関係をわかりやすく解説
経費計上に関しては複雑な部分も多いため、自己判断せずに税理士などの専門家に相談することを強くお勧めします。
賃貸契約時の注意点とポイント


趣味部屋として賃貸物件を契約する際は、通常の居住用契約とは少し異なる視点での確認が必要です。
後悔しないために、内覧から契約までの流れの中で以下のポイントをしっかりチェックしましょう。
契約してから「こんなはずじゃなかった!」とならないように、チェックリストとして活用してください。
内覧時に確認すべきこと
- 利用目的の許容範囲
趣味の内容(例えば、楽器演奏やDIYなど)が、その物件の規約で禁止されていないか。音や振動が出る趣味の場合は、特に注意が必要です。 - 防音性と周辺環境
隣や上下階の生活音がどの程度聞こえるか。また、物件の周りに騒音の原因となるものがないかを確認します。 - コンセントの位置と数
趣味で使う機材やPCなどの電源を確保できるか、実際の利用シーンをイメージしながらチェックしましょう。 - 搬入経路の確認
大きな机や棚、機材などを持ち込む予定がある場合、玄関や廊下、階段などを問題なく通れるかを確認しておくことが大切です。
契約前に確認すべきこと
- 利用目的の申告
前述の通り、不動産会社や大家さんには「趣味の部屋」や「セカンドハウス」として利用する旨を正直に伝えましょう。 - 初期費用の総額
家賃だけでなく、敷金、礼金、仲介手数料、保証料、火災保険料など、契約時に必要な費用の総額を正確に把握します。 - 禁止事項と特約
契約書をよく読み、禁止されている行為や、途中解約時の違約金など、不利な条件がないかを確認してください。
これらのポイントを事前に確認することで、安心して趣味部屋ライフをスタートさせることができます。
最後に後悔せずに趣味部屋の借りる方法をまとめます
この記事では、趣味部屋を借りるための様々な方法と、それぞれの注意点について調べたことをまとめてみました。
最後に、自分にぴったりの趣味部屋を見つけ、後悔しない選択をするためのポイントをまとめます。
- 趣味部屋を持つことは生活の質を高める価値ある自己投資である
- 主な選択肢は自由度の高い「賃貸物件」と保管に特化した「トランクルーム」
- 賃貸物件は快適性が高いが費用が高額になる傾向がある
- トランクルームは低コストだが原則として滞在や作業はできない
- 自分の趣味の内容や目的に合わせて最適な選択肢は変わる
- 賃貸物件を借りる際はセカンドハウス利用の目的を正直に伝える
- トランクルームを選ぶ際は屋内型か屋外型か、保管環境を重視する
- 趣味部屋はテレワークスペースとしても有効活用できる
- 仕事で使う場合は家事按分により経費計上できる可能性がある
- 経費計上については税理士など専門家への相談が必須
- 賃貸契約では初期費用や禁止事項、違約金の確認を怠らない
- トランクルーム契約ではセキュリティと利用規約を必ずチェックする
- 予算計画は月額料金だけでなく初期費用や光熱費も含めて立てる
- 内覧時には趣味の利用シーンを具体的にイメージして部屋をチェックする
- 最終的には費用と利便性、自由度のバランスを考えて決断する





