
わたし文章を書くのが苦手で…。うまく伝えられないし、何を書けばいいのか迷うんだよね。



それなら、書き写しを趣味にしてみたら?文章力がぐんぐん上がるって評判だよ。



書き写し?ただ文字を書くだけで効果あるの?



うん、名文を真似することでいろんなスキルが身につくんだよ。
書き写しを趣味にすると、文章を読む力や書く力がぐんぐん伸びるってご存じでしたか?
ただ単に文章をノートに書き写すだけで、プロの作家やライターが使う表現やリズムを体に染み込ませることができるのです。
さらに、適切な言葉選びや文章の構成が無意識のうちに身につくため、作文や感想文、仕事のメールなど、あらゆるシーンで役立ちます。
でも、何をどのように書き写せば効果的なのか分からない人も多いはず。
そこでこの記事では、書き写しを趣味として楽しみながら文章力を高めるコツや、おすすめの本・ジャンルを詳しく紹介していきます。
今日から気軽に始められるので、ぜひ試してみてください。
- 書き写しを趣味にすると文章力が自然と向上する理由
- 書き写しを続けることで表現力や語彙力が磨かれる仕組み
- 文章の型やリズムを身につけるための効果的な書き写しの方法
- 書き写しに適した本やジャンルの選び方とおすすめの作品
書き写しを趣味にすると文章力が自然とアップする理由


- 文章の流れが身につく
- おしゃれな表現や語彙力が自然とアップする
- 正しい文章の書き方が無理なく身につく
文章の流れが身につく
「文章を書くのが苦手…」「もっと上手く書けたらいいのにな」と悩んでいるなら、書き写しを趣味にするのがおすすめです。
ただ文字を書き写すだけで、本当に文章力が身につくのか不安になるかもしれませんが、心配はいりません。
実は、書き写しをすることで自然に文章のリズムや流れが体にしみこんでいくのです。
ここではその理由をまとめていきます。


読みやすい文章のリズムが身につく
書き写しをすると、文章のリズムやテンポが自然に身につきます。
なぜなら、書き写すことは、プロの作家が考え抜いたリズムや言葉の並べ方をそのまま真似することになるからです。
先日読んだ本の中にこのような文章を見つけました。
ようするに「名文から学べ」ということです。
私たちは、今まで使われた言葉や文を組み合わせることで、自分たちなりの文章を作ることになります。
ですから、先人たちの書いてきたものから学ぶのが、文章上達の秘訣というわけです。
(中略)
名文を学ぶもうひとつの近道が、「書き写し、真似をする」です。
藤吉豊 小川真知子「「文書術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた
」 P150より抜粋
この著書の中では名文をたくさん読むこと、そして、書き写し真似ることが文章上達の秘訣だと書かれています。
文章のリズムやテンポは言葉で説明するのも、説明されてそれを理解するのもなかなか難しいもの。
なので、実際にその文章に触れてみて感じるのが一番の早道なのです。
自分の書き方のクセに気づける
書き写しをしていると、自分の文章のクセや弱点がわかってきます。
これは、プロの整った文章と自分の書き方を自然と比べることができるからです。
実際、書き写しを続けると、自分の文章の悪いところが自然に直せるようになり、作文やレポートなどがスムーズに書けるようになります。
苦手な作文や感想文も簡単に書けるようになる
書き写しを趣味にすると、作文や感想文を書くのが簡単になります。
書き写しを続けていると、良い文章の型が自然に身につき、頭の中で文章を作るときに参考になるからです。
これを読んでいる方の中には学校での作文や読書感想文に苦労した方も少ないと思います。
そんな方でも大丈夫!
書き写しにより頭の中にたくさんの文章が入ってくると、自然に文章が浮かんできて楽しく書けるようになりますよ。
おしゃれな表現や語彙力が自然とアップする
文章を書くとき、「自分の言葉がワンパターンだな…」「もっとおしゃれな表現をしたい!」と思ったことはありませんか?
これも書き写しを趣味にすれば、自分でも驚くほど自然に表現力が高まります。
ここからは、書き写しでなぜ表現力がアップするのかをまとめていきます。


新しい言葉がどんどん増える
書き写しをすると、語彙力が自然にアップします。
なぜなら、書き写すことで普段使わない言葉に繰り返し触れることになるからです。
例えば、有名なエッセイを書き写すと、自分でも気づかないうちに新しい言葉を覚えられます。
その結果、会話や文章を書くときに、今まで使ったことのない表現を自然に使えるようになります。
おしゃれな表現を自然に真似できる
書き写しをすることで、素敵な表現が自然と身につきます。
美しい表現やおしゃれな言い回しを手で書くことで、その感覚が自然と覚えられるからです。
このような表現は、素地がなければなかなか思いつけるものではありません。
その素地を作るのが書き写しです。
例えば、「きれいな景色だった」を「目の前に広がる景色に心を奪われた」と表現できるようになると、「なんか文章が素敵だね!」と褒められるようになりますよ。
正しい文章の書き方が無理なく身につく
「ちゃんとした文章を書こうと思うと、どう書けばいいか分からない…」「作文やレポートを書くときに、書き方が正しいか不安…」
そんな悩みを持っている人は少なくありません。
でも大丈夫です。
書き写しを趣味にすると、特に難しい勉強をしなくても、正しい文章の書き方が自然に覚えられます。
ここでは、その理由をまとめていきます。


正しい文法が自然に身につく
書き写しをすると、自然に正しい文法を覚えられます。
理由は、プロの作家やライターが書いた文章は文法がしっかりしているからです。
例えば、普段から書き写しを趣味にしていると、「主語と述語のつながりが変だな」といった文法的な間違いに自分で気づけるようになり、仕事等での文章作成の際も正しい文章が書けるようになります。
読みやすい文章の型が身につく
上記でも少し触れましたが、書き写しを続けると誰でも読みやすい文章の型がわかります。
これは、良い文章を何度も書き写すことで、わかりやすい文章の流れや組み立て方が自然と覚えられるからです。
例えば、文章の始め方や終わり方、話の展開の仕方などを自然と真似できるようになり、自分の文章を書く時にも役立ちます。
間違いやすい漢字や表現に強くなる
書き写しを趣味にすれば、間違いやすい漢字や表現に強くなります。
なぜなら、書き写すうちに正しい漢字や表現を何度も確認することになるからです。
難しい漢字や間違いやすい言葉でも、繰り返し書き写すことで自然に頭に残り、テストや日常生活の中でも安心して使えるようになります。
趣味として書き写しを始めるのにおすすめのジャンル


- 読むだけでもセンスが磨ける「エッセイ」
- 短くて書きやすい!詩歌を活用しよう
- 社会や歴史に強くなるコラムや名文もおすすめ
- 書き写しを趣味にすることに関するよくある質問とその回答
読むだけでもセンスが磨ける「エッセイ」
「せっかく書き写しを趣味にするなら、センスや教養が身につく文章がいいな」と思いませんか?
そんな人には、エッセイがおすすめです。
エッセイは読みやすく、内容も面白いものが多いので、楽しみながら書き写しができます。
ここからは、エッセイを書き写すことで、どうしてセンスが磨かれるのかをまとめてみます。


自然で美しい表現が身につく
エッセイを書き写すと、美しく自然な言葉づかいができるようになります。
なぜなら、エッセイには日常の出来事を素敵に表現する文章が多く、書き写すうちに自然に使えるようになるからです。
例えば、「とても嬉しかった」を「心がふわっと軽くなった」と表現できるようになると、人から「センスがいいね」と言われることも増えるでしょう。
相手の心を動かす言葉選びができる
エッセイを書き写すと、人の気持ちを動かす表現を覚えられます。
理由は、エッセイは読んだ人が共感したり、感動したりするような言葉が多く使われているからです。
書き写しで心に響く表現を覚えることで、自分が文章を書くときにも自然と相手に伝わる文章を書けるようになります。
書き写しながら教養も自然とアップ
エッセイを書き写しているうちに、自然に教養も身につきます。
なぜなら、エッセイには書き手の人生経験や知識がたくさん詰まっているからです。
サラッと読むのではなく、書き写すことでしっかりその文章を味わうことで、書き手の知識や考え方を深く学ぶことができますよ。
短くて書きやすい!詩歌を活用しよう
ここまで読んできて書き写しをやってみたいと思うけど、長い文章はイヤだな・・・という方へ。
そんな人におすすめなのが、「詩歌」の書き写しです。
短くて書きやすいのに、言葉のセンスや表現力がしっかりと身につくジャンルです。
ここでは、その理由を具体的にまとめていきます。


短いから毎日続けやすい
詩歌は短いので、書き写しが続けやすいです。
なぜなら、一つ一つの文が短くて、時間がなくてもすぐに終わるからです。
例えば、毎日寝る前に1つ書き写すだけでも、気がついたら多くの言葉を覚えているようになります。
シンプルなのに心に残る言葉が多い
詩歌は、短い中にも心に響く言葉がたくさんあります。
理由は、多くの人が共感するような言葉や、勇気を与える言葉が凝縮されているからです。
書き写しながら自然と覚えた言葉を日常生活で使えば、友達や家族から「なんだか素敵な言い方だね」と褒めてもらえるようになりますよ。
書き写しながら作者の教養に触れられる
詩歌を書き写すことで、その言葉を残した人たちの考え方や教養を自然に学べます。
理由は、言葉が生まれた時代や背景を調べながら書き写すことで、歴史や文化にも詳しくなれるからです。
言葉の背景を知ることで、自分自身も教養ある人に近づけますよ。
社会や歴史に強くなるコラムや名文もおすすめ
「どうせ書き写すなら、ただ文章力を磨くだけじゃなくて、社会のことや歴史のことも詳しくなりたいな」と考えている人もいますよね。
そんな人には、ニュースコラムや歴史上の名言を使った書き写しがおすすめです。
ここでは、日々の書き写しが、そのまま知識や教養につながっていく理由をまとめていきます。


ニュースコラムの書き写しで社会に詳しくなる
ニュースコラムを書き写すと、社会のことがよくわかるようになります。
理由は、コラムは最新の話題や難しい出来事をわかりやすくまとめているからです。
有名なところだと、朝日新聞の「天声人語」、読売新聞の「編集手帳」、毎日新聞の「余禄」があげられます。
実際、毎日少しずつ書き写すだけで、ニュースや社会問題を自然と理解できるようになり、授業や友だちとの話題にも困らなくなります。
社会に詳しくなると自分の意見が持てるようになる
上記でニュースコラムを書き写していると、社会に詳しくなると述べました。
社会問題に詳しくなった結果、自分の意見が持てるようになります。
これは、コラムには書き手の考えや意見が書かれていることが多く、自分がどんな考えを持てばいいのかヒントをもらえるからです。
コラムを通じて自然と知識や意見が増え、学校や家庭での会話でも、自信をもって自分の考えを伝えられるようになります。
偉人の名言を書き写すと歴史が身近になる
歴史上の偉人の名言を書き写すと、歴史がぐっと身近になります。
なぜなら、名言には、その人物が生きた時代や出来事が背景にあるからです。
例えば、偉人の言葉を書き写しながら「この言葉はどんな場面で生まれたんだろう?」と調べることで、自然に歴史への理解が深まり、教養も身につきますよ。
書き写しを趣味にすることに関するよくある質問とその回答
最後に書き写しを趣味にするメリットとおすすめのジャンルをまとめます
ここまでの内容を箇条書きでまとめます。
- 書き写しを趣味にすると、文章のリズムやテンポが自然に身につき、読みやすい文章が書けるようになるため、作文やレポート作成にも役立つ。
- 書き写しを続けることで、おしゃれな表現や豊富な語彙を自然に覚えられ、自分の言葉に自信を持てるようになる。
- 正しい文法や読みやすい文章の型が身につくため、誤字脱字が減り、文章を書くことに対する苦手意識がなくなる。
- エッセイや詩、偉人の名言を選ぶと、短時間で効果的に書き写しができ、教養や表現力が同時に磨かれる。
- ニュースコラムや歴史の名言を活用すると、社会問題や歴史に詳しくなり、自分の考えを持てるようになるなど、文章力以外の成長も期待できる。
書き写しを趣味にすることで、文章のリズムや表現力、語彙力が自然と磨かれ、正しい文章の書き方も無理なく身につきます。
名文を書き写すことで、自分では思いつかなかった言葉の使い方や、魅力的な文章の型を学ぶことができるのです。
また、エッセイや詩、偉人の名言、ニュースコラムなど、書き写しに適したジャンルを選ぶことで、楽しみながら教養も深められます。
文章力を向上させたい人、表現のセンスを磨きたい人にとって、書き写しは最高のトレーニング方法です。
無理に時間を作る必要はなく、1日10分程度でも続けることで効果が実感できます。
まずは好きな本を選んで、今日から少しずつ始めてみてください。
書き写しの習慣が、あなたの文章力を確実に高めてくれるはずです。

