
イルビゾンテの革製品って使い込むと味が出るって聞くけど、汚くなることもあるのかな?



確かに、経年変化って言葉は聞くけど、汚れとどう違うのか気になるよね。でも、実際には“汚い”どころか、使い方次第で驚くほど美しくなるんだ。



へえ、それはちょっと興味ある!じゃあ、汚れに見えないようにする方法とか、他のブランドとの違いも知りたいな。



いいね。その違いをこれから一緒に見てみよう!
革製品を購入する際、「経年変化」と「汚れ」の違いが気になる方も多いのではないでしょうか?
特にイルビゾンテの革製品は、使い込むほどに変化する美しい風合いが特徴ですが、一部の人は「汚い」と感じているそうです。
この記事では、イルビゾンテの経年変化が他のブランドとどう違うのか、「汚い」と感じる理由やその防止方法、そして美しい変化を引き出すケア方法についてまとめています。
経年変化を正しく理解して、イルビゾンテの革製品を最大限に楽しむ方法を見つけましょう!
- 経年変化と汚れの違いを正しく理解できる
- イルビゾンテの革が他ブランドとどう違うかわかる
- 経年変化をポジティブに楽しむ心構えを学べる
- 適切なケアで革製品を美しく保つ方法がわかる
イルビゾンテの経年変化は汚いのかどうか他ブランドの革と比べてみた


- 革製品の経年変化と「汚れ」の違い
- 他ブランドと比較して見る経年変化の違い
革製品の経年変化と「汚れ」の違い
イルビゾンテの革製品は経年変化を楽しむことで有名です。
しかし、一部の人は『汚い』と感じることもあるようです。
これは一体どういうことでしょうか?
ここでは、経年変化と『汚い』の違いについて整理し、イルビゾンテの本当の魅力をお伝えします。
経年変化を正しく理解することで、革製品をより楽しむ方法が見つかるはずです。


経年変化とは「使い込むほどに美しさが増すこと」
経年変化とは、革製品を長く使い込むことで素材の美しさや風合いが増していく現象です。
革は自然素材なので、時間とともに色や質感が変化していきます。
この変化こそが「個性」または「味わい」として評価されているのです。
イルビゾンテの革は「ベジタブルタンニン鞣し(なめし)」という工程を得て仕上げられており、この製法が革に独特の質感が生まれるのです。
使い手の使い方や日常生活における環境が組み合わさることにより、唯一無二の美しい経年変化をもたらします。
イルビゾンテの革に関する詳細は公式Webサイト「CRAFTS & MATERIALS」を読んでみてください。
なぜ「汚い」と感じることがあるのか?
経年変化が「汚い」と感じてしまうのは、多くの場合は汚れや傷をほったらかしにしてしまうのが原因です。
革製品は手入れを怠ると、水シミや汚れがそのまま素材に定着しやすいのです。
これが「汚れ」として見えてしまいます。
天然素材は良くも悪くも周辺環境の影響を受けやすいのです。
このため、日常的なケアが必要となります。
経年変化の魅力を引き出すには「手入れ」が必要
経年変化をポジティブに楽しみために、革の特性を理解し、適切に手入れを行う必要があります。
革は生きている素材のようなものです。
定期的にお手入れを続けることで、その魅力を長く引き出せます。
具体的なお手入れについては後述しますが、お手入れは難しくありません。
簡単なケアで、汚れも防ぎ、革が持つ自然な光沢・質感を楽しむことができますよ。
他ブランドと比較して見る経年変化の違い
革製品を選ぶとき、ブランドごとの違いは気になるポイントですよね。
イルビゾンテはどのような経年変化を見せ、他ブランドとは何が異なるのでしょうか?
私が所有している数少ない革製品との比較で申し訳ないのですが、イルビゾンテ
と他のメーカーの革について、経年変化の後の質感を比べてみました。


私が所有するイルビゾンテの革製品
私が所有するイルビゾンテの革製品について紹介しておきます。
まずは革財布。




約3年前に、以前書いた記事「なかなか買えない革財布 m+(エムピウ)ミッレフォッリエ」で紹介した財布に買い換えるまで使用していた財布です。
購入したのが約8年前。使用期間は4~5年程度だったかと思います。
今は使用することがほとんどなくなり保管状態となっているこの財布。
この記事を書くに当たり、久しぶりに手に取りましたが、革の状態が今でもすごぶる良好なのに驚きました。
革に傷んでいるところはないし、しっとりとした質感も健在。
イルビゾンテの革はこの触ったときのしっとり感がいいんですよね。
続いて、キーケース。
キーケースは買ったばかりの状態を写真に収めておいたので、この写真と現在の写真を比較してみます。








キーケースは現在も現役で使用しております。
購入が2019年となっていたので、今年で6年目となります。
写真だと光の加減でわかりにくいかもしれませんが、購入当初とはすっかり姿が変化しています。
時間の経過と共に深みとツヤが増してきました。
エムピウとの比較
今回比較にエムピウの商品は3年前に購入して今も使い続けている「ミッレフォッリエ」です。
色は「グリージョ」という深い緑色の商品となります。




写真は以前書いた記事「なかなか買えない革財布 m+(エムピウ)ミッレフォッリエ」から持ってきました。
どちらの革も経年変化によって色に深みとツヤが出ています。
エムピウの場合は当初は深緑だった色が茶色に近づいてきました。
これは色にもよるので一概には言えませんが、個人の印象として、エムピウの革の方が経年変化がわかりやすく出ているように思います。
革の柔らかさは圧倒的にイルビゾンテの方が柔らかい。
両者とも革にしっとりとした質感を感じますが、イルビゾンテの方がよりしっとり感が強いです。
個人の好みがありますが、私はイルビゾンテの方が触っていて心地が良い感じがします。
ホワイトハウスコックスとの比較
私が最初に手に入れた革財布がホワイトハウスコックスのものでした。




何年前に手に入れたか定かではありませんが、イルビゾンテの財布を手に入れる前に使っていたのが長財布で、長財布を使う前に使っていたのが三つ折りの財布です。
買った当初はヌメ革に近いような色をしていましたが、時間とともに飴色に変化しています。
この財布も今は使用頻度が少なく保管状態となっていました。
久しぶりに取り出してみると、ところどころ革が劣化しているのを発見。
色ムラも出てしまっています。
さすがに、ほったからしすぎました。
この財布は雨の日に道に落としてしまったり、どちらかというと乱暴な使い方をしていたのでその影響もあるのかも知れません。
この革は触ってみると硬くてカチッとした印象を受けます。
これまで見てきた革製品と比べてもつやの出方がやや抑えめ、触った感じというよりサラッとした感じ(革が劣化しているせいかも)
この財布はヴィンテージブライドルレザーという革で作られているのですが、乱暴に使って、かつ、長年放置しているにもかかわらずこの状態を維持できていたのは、この革の耐久性の高さが優れているからかもしれません。
経年変化は革によって差がある
イルビゾンテ、他メーカーの革製品について経年変化の様子を見ていただきましたが、「汚い」印象があったでしょうか。
これは主観的な問題なので、汚く見える人にはそう見えてしまうかもしれませんが、個人的にはいい感じに育っている感じがしています。
また、メーカーによって経年変化の出方の違いも感じてもらえたのではないかと思います。
革の種類によって経年変化に違いがあるのです。
汚いとは言わせない!イルビゾンテの経年変化を楽しむ方法


- イルビゾンテの経年変化を楽しむために必要なお手入れ
- 経年変化を楽しむための考え方
- イルビゾンテが人気の理由
- イルビゾンテについてよくある質問と答え
イルビゾンテの経年変化を楽しむために必要なお手入れ
イルビゾンテのものに限らずですが、革製品は適切なお手入れを行うことで美しい経年変化を最大限に引き出せます。
お手入れを怠ると『汚い』印象になる確率が上がってしまいますが、基本的なやり方を知ることで、その悩みを回避できます。
ここでは、誰でも簡単にできるお手入れの方法をご紹介します。


日常的なケア:汚れを溜め込まない習慣を
汚れをため込まないのが、美しい経年変化への第一歩です。
日々の使用で付着するホコリ等が、きれいな経年変化の邪魔をするからです。
使い終わったら柔らかい布やブラシを使って軽く拭きましょう。
日常的に行うお手入れはこれで十分です。
定期的なケア:保湿と栄養を与える
革の種類にもよりますが、革には定期的に保湿や栄養を与える必要があります。
革は乾燥するとひび割れや色あせを起こすので、適切なクリームを使用することでそれを防ぎます。
やり方ですが、革用のクリームを薄く塗り、柔らかい布で拭き取ってください。
どのくらいの頻度で行うかについてもいろんな意見があるところですが、私の場合は、これまで所有してきた革製品については、年に2~3回程度しか行っていません。
今使っていないホワイトハウスコックスやイルビゾンテの長財布に関しては定期的なケアもせず放置状態でした。
この程度でも上記の写真の通り、革はちゃんと育ってくれます。
もっと頻繁に定期的なケアをしたらまた違った表情を見ることができたのかもしれませんが、無理のない範囲で定期的なケアを行っていきましょう。
保管する環境:革を守る最適な保管方法
直射日光や湿気を避けた適切な保管環境も経年変化をキレイに保つコツです。
とはいうものの、自分はこれを気にせず、保管している革製品は棚に置きっぱなしにしていました。
ホワイトハウスコックスは革に少しダメージが出ていましたが、イルビゾンテの長財布はかなり状態が良い状態でした。
しかし、両者とも金具部分に緑青(サビのようなもの)が出てしまっていました。




今回の私のように、久しぶりに取り出してビックリしないためにも、適切なケアをしながら適切な環境で保管しなければなりません。
使用しないときは、通気性のより場所で保管すること、また、定期的に取り出してケアすることも大事です。
乾燥剤も合わせて使うといいかもしれません。
経年変化を楽しむための考え方
革製品を長く使い込むと必ず現れる経年変化。
最初は美しいと感じていても、思わぬ変化に戸惑うこともあります。
経年変化を前向きに楽しむためには、それをどのように捉えたら良いのでしょうか。
ここでは、その答えをまとめてみます。


経年変化は「自分だけの歴史」と捉える
経年変化は、持ち主の生活や使い方が反映された「自分だけの歴史」と考えると楽しめます。
革製品は、同じ製品でも使い手によって異なる変化を見せます。
これが個性的な「味わい」を生み出すのです。
人によって手の脂の量や質も違うし、使い勝手も違います。
それにより、同じイルビゾンテの財布でも、数年後はそれぞれに異なる表情を見せてくれるのです。
まさに「世界にひとつだけの革製品」となるのです。
傷やシミを「味わい」として受け入れる
傷やシミも経年変化の一部であり、革の味わいを増す要素として受け入れるべきです。
革製品は天然素材であり、完全に傷や汚れを避けることは難しいですが、それも製品の個性となります。
革の細かな傷が光の加減で見えなくなることもあり、使い込むことに全体になじんで目立たなくなることがあります。
このような変化を感じることが経年変化の魅力のひとつです。
完璧を求めすぎない心の余裕を持つ
経年変化を楽しむためには、「完璧でなくてもよい」という心の余裕が大切です。
先ほどから述べているとおり、革は自然素材なので当然個体差があります。
また、使用する人の使い勝手も人それぞれなので、経年変化がいつどのように現れるかが想像できないのです。
その変化をありのままに受け入れてみてください。
それが革製品と長く付き合う秘訣でもあるし、生活をより豊かにする秘訣でもあるのです。
イルビゾンテが人気の理由
数ある革製品ブランドの中で、なぜイルビゾンテは人気があるのでしょうか。
その理由は、見た目の美しさだけでなく、品質や価値、そして使用することで得られる満足感にあります。
最後に、イルビゾンテがなぜ人気なのかを具体的にまとめていきます。


シンプルなデザイン
シンプルで使う場所を選ばないデザインがイルビゾンテの最大の魅力です。
装飾をできる限り控え、革の品質で勝負していくデザインは、どんなスタイルでも合わせやすく、使う人の個性を引き立ててくれます。
このデザインが日常使いでも、特別なシーンでも、どんなシーンにも合うため、年齢や性別問わず、多くの人に愛されています。
革製品としての品質の高さ
先ほどから革の品質について述べてきましたが、革の品質が良いだけでなく、その革を扱う職人の技術も最高なんです。
イルビゾンテの製品はすべてイタリア製です。
フィレンツェの最高の職人によりハンドメイドで作られています。
イルビゾンテの製品は、高品質な革と熟練した職人の技術が融合した逸品なのです。
経年変化を楽しみためには時間を要します。
長い時間をかけて使い込むことでそれを楽しむわけですが、長い時間使い込める耐久性がなければそれも叶いません。
それを可能にしてくれるのが、優れた職人の丁寧な手仕事です。
イルビゾンテについてよくある質問と答え
最後にイルビゾンテの経年変化は汚いのかについてまとめます
ここまでの内容を箇条書きでまとめます。
- イルビゾンテの革製品は植物タンニンなめしによる高品質な革を使用し、経年変化が美しく楽しめるのが特徴です。
- 経年変化は使い込むことで色や質感が変わり、持ち主の個性が反映される「自分だけの歴史」として楽しむことができます。
- 美しい経年変化を引き出すには、日常的なケアや保湿が必要で、特に汚れやシミを防ぐ基本的な手入れが重要です。
- 傷やシミが経年変化の一部として味わいになる一方で、適切なケアが経年変化を「汚れ」ではなく「魅力」に変えるカギとなります。
- イルビゾンテの製品は、環境に優しい製法とシンプルで洗練されたデザインが特徴で、長く使うほど愛着が増す一生モノの価値があります。
イルビゾンテの革製品は、使い込むことで生まれる独特の経年変化が最大の魅力です。
しかし、その変化を「汚い」と感じるか「美しい」と感じるかは、革に対する理解とケアにかかっています。
本記事では、経年変化と汚れの違いや、他ブランドと比較したイルビゾンテの特長、さらには美しい経年変化を引き出すための具体的なケア方法をご紹介しました。
革製品は、あなた自身の使い方や手入れ次第で、唯一無二の「味わい」に変わります。
イルビゾンテの製品と長く付き合い、経年変化をポジティブに楽しむ日々をぜひ体験してください。
この記事がその第一歩となれば幸いです。

