「子供が生まれてから自分の時間が全くなくなった…」
「昔はあんなに楽しんでいた趣味も、今ではすっかりご無沙汰…」
育児に追われる毎日の中で、このように感じて子育て中は趣味を諦めるしかないと考えてしまう方は少なくありません。
育児で趣味なくなったと感じ、好きなことができない状況に焦りや寂しさを覚えるのはあなただけではないのです。
特に、子供より趣味を優先することに罪悪感を抱いてしまう母親や、子持ちの旦那が趣味を楽しんでいる姿に複雑な気持ちを抱くこともあるでしょう。
また、子育て中のパパも、以前のように趣味の時間を確保することが難しくなっているかもしれません。
しかし、育児と趣味の両立は本当に不可能なのでしょうか。
いいえ、そんなことはありません。
工夫次第で趣味の時間を作り出すことは可能です。
この記事では、産後におすすめの趣味の見つけ方から、将来の子育て後の趣味までを見据えてあなたが自分らしさを取り戻すための具体的な内容をまとめてみました。
- 子育て中に趣味を諦めそうになる原因
- 夫婦で協力して趣味の時間を生み出す方法
- 無理なく趣味と育児を両立させる具体的なコツ
- 子育て後も見据えた趣味との付き合い方
多くの親が抱える悩み「子育てで趣味を諦めるのは仕方がないの?」

- 子供が生まれてから変わる生活リズム
- 育児で趣味なくなったと感じる瞬間
- 好きなことができないと感じるのはあなただけではない
- 子供より趣味の時間を優先する母親の罪悪感は不要
- 子育て中のパパが趣味の時間を作る方法
- 旦那にイライラしない!子持ち夫婦の上手な向き合い方
子供が生まれてから変わる生活リズム

子供が生まれると生活は文字通り一変します。
これまで自分のペースで決められた起床時間、食事、就寝といった生活リズムは、すべて子供中心のスケジュールに書き換えられるからです。
特に新生児期から乳児期にかけては、2~3時間おきの授乳やおむつ替え、そして原因のわからない夜泣きの対応に追われ、まとまった睡眠時間を確保することすら難しくなります。
自分の食事をゆっくりとる時間もなく、お風呂に一人で入れることさえ貴重な時間に感じるでしょう。
このように、生活の全てが子供の要求に左右されるため、自分のためだけに使う時間は物理的に消滅してしまうのです。
これが、趣味から遠ざかってしまう最も大きく、かつ、最初の壁と言えます。

我が子も5歳になりましたが、大きくなるにつれて少しずつまとまった時間が取れるようになった気がします。
でも、子ども中心のスケジュールで動いていることに変わりはありません。
育児で趣味なくなったと感じる瞬間


「趣味の時間がなくなった」という事実は、日々の生活の中のふとした瞬間に寂しさや喪失感を伴って訪れます。
例えば、以下のような経験はないでしょうか。
- SNSで友人が独身時代と変わらず趣味を楽しんでいる投稿を見たとき
- クローゼットの奥で、昔使っていた趣味の道具(楽器、スポーツ用品、画材など)が埃をかぶっているのを見つけたとき
- テレビや雑誌で好きなアーティストの特集や趣味に関する情報が流れても、心が躍らなくなった自分に気づいたとき
- 「最近の趣味は?」と聞かれて、すぐに答えられないとき
これらの瞬間は、ただ単に「時間がない」という物理的な問題だけでなく「自分らしさが失われていく」という精神的なつらさを伴います。
育児という尊い役割に喜びを感じる一方で、かつての自分とのギャップに戸惑い、寂しさを感じてしまうのはごく自然な感情なのです。
「そういえば、最後に夢中で〇〇したのはいつだっけ…」
ふと我に返る瞬間、ありますよね。その気持ち、多くのパパ・ママが経験しています。



私の場合は、子どもがいたずらしたら困るという理由で、ゲーム機やプラモデルを押入の中にしまい込みましたが、未だにそのままになっています。
好きなことができないと感じるのはあなただけではない


育児に追われ好きなことができない状況が続くと、次第に「焦り」の感情が芽生えてくることがあります。
「周りの友人たちは仕事でキャリアを積んだり趣味で世界を広げたりしているのに、自分だけが社会から取り残されているようだ」と感じてしまうのです。
この焦りは、特に第一子の場合や、周囲に子育て中の友人が少ない場合に強く現れる傾向があります。
相談できる相手がおらず、孤独感の中で「自分だけが停滞している」という感覚に陥りやすくなります。
また、趣味を通じて得られていた自己肯定感や達成感が失われることも焦りを助長する一因です。
育児はクリエイティブで尊い仕事ですが、社会的な評価や目に見える成果が得られにくいため、趣味で感じていたような「自分が何かを成し遂げた」という感覚を得にくい側面もあります。
この状態が、自分の価値を見失いかけるような深い不安につながることもあるのです。
もし、このような焦りや孤独感がつらいと感じる場合は、ひとりで抱え込まないでください。
厚生労働省の「こころの耳」のようなポータルサイトでは、心の健康に関する情報提供や相談窓口の案内が行われています。
専門家に話を聞いてもらうことも大切な選択肢のひとつです。
子供より趣味の時間を優先する母親の罪悪感は不要


「母親なのだから、自分のことより子供を優先すべきだ」
このような考えから、自分の趣味に時間を使うことに対して強い罪悪感を抱いてしまう女性は少なくありません。
しかし、断言します。
母親が自分のための時間を持ち趣味を楽しむことは、決して悪いことではありません。
むしろ、子供や家庭にとって多くのメリットをもたらします。
なぜなら、母親が心身ともに満たされていることが家庭の明るさに直結するからです。
私が思うママの趣味が家庭にもたらす好影響は以下の通り。
- 精神的な安定
リフレッシュすることで育児のストレスが軽減され、子供に対してより穏やかな気持ちで接することができます。 - 自己肯定感の向上
「母親」以外の自分のアイデンティティを再確認でき、自信を取り戻すきっかけになります。 - 子供への良い影響
人生を楽しむ母親の姿は、子供にとって「大人になることは楽しいことだ」というポジティブなメッセージになります。 - 新しい視点の獲得
趣味を通じて新しい情報や人とのつながりができ、育児にも良い刺激やアイデアをもたらすことがあります。
自分の機嫌が悪かったり落ち込んでいるときはそんなことないのに、奥さんの機嫌が悪かったり落ち込んでいるときは家庭内の雰囲気がとても悪いって感じることありませんか?
家庭内平和は奥さんの機嫌の善し悪しにかなりの部分を依存しているのです!
自分を犠牲にしてしまうことが多いママが多いと思うのですが、家庭内平和のためにもパパがママのために自分の時間を確保してもらえるように働きかけましょう。
このことは巡り巡って家族全員の幸せにつながる、いわば「未来への投資」となるのです。



投資って言い過ぎじゃない?と思われるかもしれませんが、我が家ではそのくらい大事なことなのです!
子育て中のパパが趣味の時間を作る方法


趣味の時間を失うのは、母親だけではありません。
多くのパパたちもまた、仕事と育児の板挟みになり、趣味の時間を確保することに苦労しています。
ただ、母親に比べて罪悪感を抱きにくい傾向がある一方で、「家族のために働くのが当然」というプレッシャーから、趣味の時間を要求しづらいと感じるパパもいます。
ここでは、パパが賢く趣味の時間を作るためのアイデアをいくつか紹介します。
通勤時間や昼休みを活用する
毎日確保できる「通勤時間」や「昼休み」は、趣味の時間に変えやすいゴールデンタイムです。
例えば、電車の中であれば読書や資格の勉強、音楽鑑賞などができます。
車通勤であれば、オーディオブックや好きなポッドキャストを聞くのも良いでしょう。
昼休みもただ食事をするだけでなく、短い動画を見たりスマホゲームを楽しんだりする時間に充てられます。
「朝活」で一人の時間を作る
家族がまだ寝ている早朝に少しだけ早く起き、「朝活」として趣味の時間を確保する方法も有効です。
ランニングや筋トレといった運動系の趣味や、静かに集中したい読書や勉強などにも向いています。
誰にも邪魔されない朝の時間は、非常に生産性が高く充実したひとときになります。
夫婦で時間を「予約」し合う
最も重要なのは、パートナーとの協力です。
「週末の土曜午前はパパの趣味の時間」というように、あらかじめ夫婦で話し合い、お互いの自由時間をスケジュールに組み込んでしまうのです。
これにより、罪悪感なく堂々と趣味の時間を楽しむことができ、パートナーの不満も溜まりにくくなります。



パパ目線での趣味の話についてはこちらの記事「子育て中のパパが趣味で輝く!時間術と心理テクニック」で詳細をまとめてあるのでこちらも読んでもらえると嬉しいです。
旦那にイライラしない!子持ち夫婦の上手な向き合い方


「自分はこんなに我慢しているのに、夫だけ趣味を楽しんでいてずるい!」
パートナーに対して、このような不満やイライラを感じてしまうことは、子育て中の「あるある」です。
この感情を放置すると、夫婦関係に亀裂が入りかねません。
大切なのは、感情的に相手を責めるのではなく、建設的に問題を解決しようとすることです。
ポイントは「私」を主語にして、自分の気持ちと要望を具体的に伝えることです。
「あなた(夫)はいつも自分だけ好き勝手して!」というような、相手を主語にした非難の言葉は絶対に避けましょう。相手は防御的になり、話し合いではなく喧嘩に発展してしまいます。
NGな伝え方(Youメッセージ) | OKな伝え方(Iメッセージ) |
---|---|
「なんであなたは、毎週釣りに行けるの?こっちの身にもなってよ!」 | 「私は、一日中子供と二人きりで、少し疲れを感じているの。だから、来週は2時間だけでいいから一人で出かける時間が欲しいな。」 |
「あなたがゲームばかりしているから、家のことが全然進まないじゃない!」 | 「私は、週末にまとめて家事を終わらせたいと思っているの。だから、土曜の午前中は一緒に家事を手伝ってくれると、すごく助かるな。」 |
このように、「私」を主語にして伝えることで、相手は非難されたとは感じにくく、あなたの状況を理解し、協力しようという気持ちになりやすくなります。
不満を溜め込む前に、まずは冷静に自分の気持ちを伝えることから始めてみましょう。



奥さんにこんなことを言わせないように先回りして対応することを強くおすすめします!
子育てと趣味を諦める前に知ってほしい両立するためのヒント


- 無理なく続けるための「両立」のコツ
- 産後の息抜きにおすすめの趣味
- 夫婦で協力して趣味の時間を確保しよう
- いつかまたできる子育て後の趣味
無理なく続けるための「両立」のコツ


育児と趣味を両立させる上で最も大切な心構えは、「完璧を目指さない」ということです。
独身時代と同じように趣味に時間やエネルギーを注ぐことはできません。
まずはその現実を受け入れ、新しいバランスを見つけることが成功の鍵となります。
ポイントは、趣味に対する考え方のハードルを思いっきり下げることです。
例えば、「週末に3時間かけて絵を描く」のが趣味だったなら、これからは「子供がお昼寝した15分でスケッチする」のも立派な趣味の時間と捉え直してみましょう。
「できないこと」に目を向けるのではなく、「今できること」に焦点を当てて小さな一歩を自分で褒めてあげることが、無理なく趣味を続けるための最大のコツです。
趣味は義務ではありません。
あなた自身が楽しむためのものだという原点を忘れないでください。
「5分だけでも好きな音楽を聴けた!」
「今週は1ページだけ本が読めた!」
それで十分素晴らしいことです。
その小さな積み重ねが心の潤いを保ちます。



少しの時間でもいいので、気を休めたり子育て以外のことに気を向けてみてください。思っている以上に気が楽になりますよ。
産後の息抜きにおすすめの趣味


まとまった時間はないけれど何か始めたいという方のために、育児の隙間時間で手軽に楽しめる産後におすすめの趣味をいくつかご紹介します。
ポイントは「準備や片付けが簡単」「中断しやすい」ことです。
カテゴリ | 趣味の例 | おすすめのポイント |
---|---|---|
インプット系 | 読書(電子書籍)、ポッドキャスト、オーディオブック、動画鑑賞(VOD) | スマホ一つで始められる。子供を抱っこしながらでも楽しめる。中断・再開が容易。 |
創作・ハンドメイド系 | 編み物、簡単なアクセサリー作り、写経、塗り絵、育児イラスト | 小さなスペースでできる。少しずつ進められる達成感がある。 |
リフレッシュ・運動系 | ヨガ、ストレッチ、瞑想アプリ、ウォーキング(ベビーカーで) | 心身のリフレッシュになる。特別な道具が不要なものも多い。 |
スキルアップ系 | オンライン語学学習、資格の勉強(アプリなど)、ブログ執筆 | 将来のキャリアにも繋がる可能性がある。自分の成長を実感できる。 |
これらの趣味は、子供がお昼寝した15分や、寝かしつけた後の30分といった短い時間でも十分に楽しむことが可能です。
まずは興味があるものから、気軽に試してみてはいかがでしょうか。



趣味についてはこのブログでもいくつか記事にしたのでまとめておきます。
「自らを解き放つ!一人で没頭できる趣味 「ハンドメイド」の魅力」
「散歩が趣味ってやばいの?知らなきゃ損する驚きのメリット!」
「人生が楽しくなる!資格を取得することが趣味という生き方も面白い」
こちらにも目を通してもらえると嬉しいです。
夫婦で協力して趣味の時間を確保しよう


前述の通り、育児と趣味の両立において、パートナーとの協力体制は不可欠です。
どちらか一方だけが我慢するのではなく、夫婦がチームとしてお互いの「自分時間」を尊重し、創出する仕組みを作ることが重要になります。
協力体制の作り方について、我が家では以下のようなことをしています。
- スケジュールの共有と計画
Googleカレンダーなどの共有カレンダーアプリを使い、お互いの仕事の予定や子供の行事だけでなく、「パパの趣味時間」「ママの美容院」といったプライベートな予定も書き込みましょう。「見える化」することで、口頭での約束忘れを防ぎ、計画的に時間を調整できます。 - 「自由時間」のルール作り
例えば、「週末はお互いに2時間ずつの自由時間を確保する」「月に一度は、半日ずつ子供の面倒を一人で見て、相手に完全なオフを与える」など、家庭に合ったルールを決めましょう。ルール化することで、その都度交渉する手間が省け、気兼ねなく時間を使いやすくなります。 - 感謝の気持ちを忘れない
相手に子供を預けて趣味の時間を楽しんだ後は、必ず「ありがとう、リフレッシュできたよ」と感謝の気持ちを伝えましょう。この一言があるだけで、相手は「協力してよかった」と感じ、次の協力にも前向きになってくれます。
夫婦で協力して作る趣味の時間は、単なる息抜き以上の意味を持ちます。
それは、お互いを一人の人間として尊重しパートナーシップを強化するための大切なコミュニケーションでもあるのです。



アプリじゃなくてカレンダーにメモするでも良いので、絶対に記録しておきましょう!口約束では言った言わないの喧嘩になることがあるからです。(それで喧嘩になった私からのアドバイス)
いつかまたできる子育て後の趣味


海外旅行、泊りがけのキャンプ、深夜までのライブ参戦など、子供が小さい間はどうしても実行が難しい趣味もあります。
そうした趣味については、「諦める」のではなく、「お休みする」または「未来の楽しみに予約しておく」という発想に切り替えることをお勧めします。
例えば、次のように考えてみてはいかがでしょうか。
- 「次の海外旅行は、子供が小学生になったら一緒に行こう。行き先はどこにしようかな?」と、未来の計画を立ててみる。
- 「今は行けないけれど、好きなバンドのライブDVDを観て次のライブに備えよう」と、今できる形で趣味に触れ続ける。
- 「子育てが落ち着いたら、本格的に陶芸を習いたい。そのために今から少しずつ情報を集めておこう」と、準備期間と捉える。
このように、すぐに実行できなくても未来の楽しみとして計画したり、情報収集をしたりするだけでも気持ちは前向きになり、日々のモチベーションにつながります。
子育ては期間限定のプロジェクトのようなもの。
手が離れた後には、また新しい形で趣味を楽しめる時間が待っています。
その日を楽しみに今の育児期間を乗り越えていきましょう。
空の巣症候群の予防にも
子育て中に自分の趣味や関心事を持ち続けることは、子供が巣立った後に訪れることがある「空の巣症候群(強い喪失感や虚無感)」の予防にも繋がると言われています。
子育てで趣味を諦めるのはもったいない
この記事では、子育て中に趣味を諦めかけているあなたへ両立のための考え方や具体的なヒントを解説してきました。
最後に、本記事の要点をリストで振り返ります。
- 子育てで趣味の時間がなくなるのは物理的に当然のこと
- 多くのパパ・ママが同じ悩みや焦りを抱えている
- 母親が趣味を持つことに罪悪感を抱く必要はない
- 自分の時間を持つことは家族全員の幸せにつながる
- 完璧を目指さず趣味のハードルを下げることが両立のコツ
- 隙間時間で楽しめる趣味はたくさんある
- 夫婦間の協力体制と建設的なコミュニケーションが鍵
- 夫への不満は「私」を主語にして伝える
- 今できない趣味は「お休み中」と捉え未来の楽しみにする
- 子育て後の人生を豊かにするためにも趣味は大切
- まずは5分からでも自分のための時間を作ってみる
- 育児も趣味も自分らしさを構成する大切な要素
- 子供は親が人生を楽しむ姿を見ている
- 子育てで趣味を完全に諦めてしまうのは非常にもったいない