「こんな朝活って意味ないんじゃない?」
このような疑問から今回の記事を書くことを決めました。
最近社会人を中心に流行ってますよね、朝活。
私の知人にもその流行に乗った人がいました。
彼は当時かなりのブラックな企業に勤めて、朝から夜まで仕事に追われる毎日を過ごしていました。
そんな彼がこの生活からの脱却を目指して、副業に手を出したのです。
副業のために使える時間は朝の出勤前の時間。
朝の時間は目覚めたばかりで頭もシャキッとして作業が進むと言って作業を続けていました。
しばらく時間が経ったある日、彼から入院したとの連絡を受けました。
疲労の蓄積で体調を崩したとのこと。
よくよく聞いてみたら、深夜12時近くに帰宅した後に風呂に入り、ご飯を食べてから寝て、次の朝4時に起きて、副業のための作業をして、8時頃会社に向かうという生活をしていたそうです。
朝活には確かにいろいろなメリットがあるのですが、単純に朝の時間帯に活動すれば良いわけではありません。
朝活でメリットを得るためにはそのためのお膳立てが必要なのです。
そこで今回の記事では、朝活のメリットや効果だけではなく、朝活をする前のお膳立ての部分にも注目して記事をまとめてみました。
これから朝活に取り組もうとしている方、すでに朝活に取り組んでいるがなかなか効果が感じられない方に読んでいただけたら幸いです。
- 朝活がもたらす集中力と生産性の向上について
- 質の高い睡眠を取ることが朝活の効果を最大限に引き出すために重要であること
- 夜型人間や寝不足の人が朝活を行う際のリスクや注意点について
- 朝活の時間を効率的に活用する方法や活動例について
朝活は本当にメリットだらけなのか
- 朝活のメリットと効果
- 朝活をしても意味ないかもしれない人
朝活のメリットと効果
朝活に関して一般的に言われているメリット・効果はたくさんありますが、ここでは代表的なものを3つあげてみます。
作業に邪魔が入らない
早朝の時間は、ほとんどの人がまだ寝ています。
電話やメールなどでスマートフォンが鳴ることはありません。
まだ交通量も少なく、家の周りもとても静かです。
我が家にはちびっ子怪獣(4歳男児)がいますが、この時間は寝ていて暴れることがないので、とても平和な時間。
このように、誰にも邪魔されない環境を得ることができるため、自分のやりたい作業に集中して取り組むことができます。
タイムリミットが明確となり生産性が高まる
朝活にはタイムリミットがあります。
朝活の後には、「朝ご飯を作る」であったり「会社に行くための支度」であったり、しなければいけないタスクが控えているからです。
このタスクを始める時間までが朝活にかけられる時間となります。
人は時間が制限されるとその時間までに何とかしなきゃといつも以上に集中力が発揮されるのです。
これを「締め切り効果」といいます。
時間が制限されているので、何でもかんでもやるわけにはいきません。
この時間でできることを選択してして、一気に集中して作業する。
これは生産性が高まることにもつながります。
また、生産性が高まるという観点から言うと、起床後の脳は1日のうちで最も情報が整理されている状態と言われており、この時間を上手に使うことで作業効率を高めることができます。
脳は寝ているときに、その日に起こった情報を整理整頓してくれるのです。
一番脳のパフォーマンスの良いこの時間を上手に使うことで、作業の生産性も高めることができるでしょう。
(参照記事)
プレジデントオンライン ”締め切り直前”に脅威の集中力が出るワケ
Precions.jp 「朝型が得する4つの理由」を、時間術に詳しい精神科医の先生に聞いた!
生活リズムが整いメンタルが安定する
朝日を浴びると「セロトニン」という脳内物質が活性化します。
「セロトニン」は幸せホルモンとも言われており、やる気や幸福感をもたらす効果や精神の安定や安心感を与える効果、頭の回転をよくする効果があるとされています。
また、このセロトニンは「メラトニン」という脳内物質の材料でもあるのです。
「メラトニン」は睡眠ホルモンともいわれ、夕方から分泌が盛んとなり、心身をリラックスさせて自然な眠りに導く効果があるとされています。
朝の時間にメラトニンを生成し、夕方のメラトニン生成をスムーズに行えるようにすることで夜の睡眠が良質なものとなり、次の朝の目覚めを心地よいものとしてくれるのです。
この結果として、朝の時間帯が一番精神的に安定したやる気のある時間となるため作業効率が高まる、つまり、生産性が上がるという結果をもたらすことになります。
(参照記事)
医療法人社団 平成医会 セロトニンの増加が心身に及ぼす効果
プレジデントオンライン 最強のモーニングルーティンは「1日30分の朝散歩」である
朝活をしても意味ないかもしれない人
朝活のメリットと効果について述べてきましたが、全ての人が朝活のメリットを受けることができるわけではありません。
ここでは、朝活の効果我を得るのが難しい人の例を挙げていきます。
夜型人間
人には朝型人間と夜型人間と2つのタイプがあります。
読んで字のごとく、朝型人間は朝の方がパフォーマンスが高い人、夜型人間は夜の方がパフォーマンスが高い人です。
これは遺伝子によって生まれながらに決まっているもので、いくら努力しても変えることができません。
夜型のタイプに当てはまる人にとって、早起きは三文の損になるかもしれないのです。
この場合、早起きしても高いパフォーマンスが得られない可能性があるので、無理して早起きせずに夜の時間に作業をするという決断も必要になります。
自分が朝型なのか夜型なのか簡易的に調べることができるサイトがあったので、気になる方はこちらで調べてみてください。
(参照記事)
WIRED 「夜型」の人が努力しても、決して「朝型」になれない:研究結果
神戸新聞 夜型人間にとって、早起きは三文の損? 朝活などは逆効果、生産性低下と関連 東京医大が8000人分析
寝不足の人
先ほど私の知人の例を出しましたが、睡眠時間が不足している人は朝活の効果は得られません。
睡眠時間中に脳内情報の整理、体力の回復、筋肉組織の修復等のような身体のメンテナンス作業が行われるのですが、睡眠不足の場合、このメンテナンス作業が十分に行われないからです。
多くの人にとって、睡眠時間は7~9時間が最適とされています。
寝たのに疲れが取れた感じがしなかったり、目覚めが悪かったりした場合は身体のメンテナンス作業が十分に行われていない証拠です。
この状態で朝活を行っても十分な成果を得ることができません。
(参照記事)
スマート脳ドック 寝不足はどんなリスクがあるの? 睡眠がもたらす脳の影響について解説!
朝活をメリットだらけにする方法
- 質の高い睡眠を意識する
- 朝活するなら寝る時間を早めに設定する
- 朝活ではやることを厳選する
- 怠けそうならカフェに行け!
質の高い睡眠を意識する
朝活を成功させるためには、夜更かしを避け、質の高い睡眠を確保することが不可欠です。
良質な睡眠は、翌日のパフォーマンスを大きく左右し、朝活の効果を最大限に引き出します。
では、具体的にどのように夜更かしを避けるか、以下にその方法をご紹介します。
まず、寝る時間を一定にすることが重要です。できるだけ毎晩同じ時間に床につき、同じ時間に起床するように心がけてください。
これにより、体内時計が正常に機能し、自然と眠気が訪れるようになります。
次に、寝室環境を整えることも着目すべき点です。
寝室は静かで暗い状態を保ち、適度な温度が保たれるようにすること。
これらはすべて、睡眠の質を高め、深い眠りを促すために役立ちます。
また、寝る前のルーチンを作ることもおすすめします。
例えば、就寝前にはカフェインを避け、リラックスできる音楽を聴く、読書をするなど、眠りを誘う活動を取り入れましょう。
これらの習慣を身につけることで、質の高い睡眠を確保し、翌朝の朝活に最適な状態で臨むことができます。
質の高い睡眠方法について詳しい説明はこちらの記事を読んでみてください。
朝活するなら寝る時間を早めに設定する
「前日の夜は早めにしっかり寝る」
上記でも述べたように、朝活を効果的に行うために一番大事なことはこれにつきます。
でも、この話を聞いてこう思う方もいるかもしれません。
「じゃあ、何時に寝るのがいいの?」
これは、個人差があるので一概に言えませんが、私がやっている方法を共有しておきます。
先ほど多くの方に必要な睡眠時間は7~9時間だと述べました。
私は朝起きたいと思う時間を決めて、その時間から7時間前を寝る時間に設定しています。
例えば、朝5時に起きると決めたら、前の晩午後10時に寝ると言った具合です。
朝活ではやることを厳選する
朝活を行うことで、一日の始まりを生産的に過ごすことができます。
この時間は脳のパフォーマンスも非常に高い状態であり、非常に効率よく作業を進めることができる時間です。
こんな貴重な時間を上手に使うには、具体的に何をどのようにしたら良いのでしょうか。
ここでは、朝の時間を有効に活用するためのいくつかのアイデアをあげてみます。
運動
軽いジョギングやヨガは、体を目覚めさせる効果があります。
また、軽い運動は先ほど述べた「セロトニン」という脳内物質の分泌も活性化させます。
朝日を浴びながら軽い運動をすることにより、セロトニンの分泌がより促進されます。
勉強
資格の勉強や読書をするのもおすすめです。
特におすすめなのが、数学のような思考することが必要な作業です。
前述の通り、脳のパフォーマンスが一番高いのがこの時間。
脳に負荷をかけるような作業はこの時間に行った方が効率的に作業が進みます。
逆に思考を伴わない、例えば、英単語の暗記などは夜の時間にまわしましょう。
寝ている時間に脳が情報を整理してくれるので、記憶への定着率が上がります。
仕事
仕事をするのにもおすすめな時間です。
この場合も勉強と同様に、脳に負担がかかる仕事を優先することをおすすめします。
メールチェックのような作業にこの時間を使うのはもったいないです。
アイデアを考えたり、1日の予定を考えたり、クリエイティブな作業をする時間にしましょう。
怠けそうならカフェに行け!
「朝活をすると決めたはいいけど自分ひとりだと怠けてしまうかも」
そう思うならカフェに行くのがおすすめです。
私が住んでいるのは田舎なので早朝から開いているカフェが近場にないのですが、街中に住んでいる方なら使わない手はありません。
カフェに行くメリットは次の2つです。
- 常に人目がある
- 気持ちが切り替わる
誰か知らない人がいる環境だと自然と気持ちがシャキッとします。
誰かに見られているかもと人目を気にしてしまうからです。
また、朝活の時間にカフェに行くと、同じように読書をしたり勉強したりしている意識の高い人がいるはずです。
そのような人がいる環境に身を置くことで、自分もがんばる気持ちになります。
最近では自分が勉強している様子を動画で撮影してYouTubeに投稿している人も増えてきました。
このようなに誰かに見られるという状況を作ることで、強制的に作業する方向に仕向けるのも良い方法でしょう。
まとめ:朝活をメリットだらけにするには事前準備が必要です!
これまでの内容を箇条書きでまとめます。
- 朝活の主なメリットは集中力と生産性の向上
- 早朝は電話やメールの干渉が少なく作業が進む
- 家族が寝ている間に静かな時間が確保できる
- 朝活はタイムリミットが設定されているため、締め切り効果により集中力が増す
- 朝は脳がリフレッシュされており、脳内情報が1日のうちで最も整理されている状態
- セロトニンの活性化により、メンタルが安定しやる気が出る
- 日光を浴びることで体内時計が整い、夜の睡眠の質が向上
- 朝日を浴びることでメラトニンの生成が促され、良質な睡眠につながる
- 睡眠ホルモンのメラトニンはリラックス効果もあり、ストレス軽減に役立つ
- 夜型人間には朝活が逆効果で生産性が下がることも
- 寝不足の状態での朝活は効果が薄い
- 朝活の効果を最大限に引き出すためには質の高い睡眠が前提
- カフェでの朝活は周囲の環境がモチベーションを高める
- 勉強や仕事、運動など、朝の時間に合った活動を選ぶと良い