卒業できたらホントすごい!それほど放送大学の卒業は難しい

当ページのリンクには広告が含まれています。
卒業できたらホントすごい!それほど放送大学の卒業は難しい

放送大学は卒業するのが難しいって聞いたけどホント?

かげとら

うん、なかなか難しいと思うよ。

でも、ちゃんと卒業している人もいるし、どうしてそんなに難しいんだろう。

かげとら

僕も今放送大学で勉強しているけど、他と掛け持ちで勉強を続けるって思っている以上に大変なんだ。

放送大学の卒業が難しいという話はよく耳にします。

しかし、その理由や背景をしっかり理解している人は意外と少ないのではないでしょうか。

この記事では、現在放送大学生として学習を進めている私が、放送大学が「卒業が難しい」と言われる理由を具体的に解説するとともに、学びを継続し、卒業を実現するためのヒントをお伝えします。

忙しい日々の中でも学習を成功させたいと考えている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

この記事を読むとわかること
  • 放送大学の卒業が難しいと言われる具体的な理由
  • 自己管理やモチベーション維持の重要性
  • 学びを無理なく続けるための方法や工夫
  • 放送大学卒業のメリットと達成感
目次

放送大学の卒業が難しい理由と学習を継続させる方法

放送大学の卒業が難しい理由と学習を継続させる方法
  • 卒業が難しい理由は「自由」だから
  • 放送大学を卒業することは恥ずかしいことなの?
  • 無理なく学び直すために心がけること
  • スキマ時間を活用して効率よく学ぶ方法

卒業が難しい理由は「自由」だから

放送大学は多様なライフスタイルに対応した学び直しの場として人気ですが、「卒業が難しい」との声もよく耳にします。

なぜそう感じる人が多いのでしょうか?

ここでは、放送大学の卒業が難しいとされる理由を3つの観点からまとめていきます。

卒業が難しい理由は「自由」だから

自己管理が必要な学習スタイル

放送大学での学びには、自己管理能力が求められます。

授業はインターネット配信、BS放送での配信、ラジオでの配信で提供されていて、学習のペースや進捗を自分で管理する必要があるからです。

通常の大学とは異なり、対面授業や講師からの直接的な指導が少ないので、自主的に学ぶ姿勢が求められます。

つまり、学び方は学生に委ねられており、学生自身で「自由」にきめることができるわけです。

この「自由」こそが卒業を難しくする最も大きな要因となっています。

学生の多くが仕事や家庭との掛け持ちで勉強しているため、そちらが忙しくなってしまうと勉強がおそろかになってしまうし、それを指摘してくれる人もいません。

このため、試験や単位取得に苦戦することになり、最終的に勉強の継続が難しくなってしまうのです。

モチベーション維持の難しさ

放送大学での学びはほとんどの方が長期間かけて学んでいくわけですが、この期間のモチベーションが維持できない人も多いです。

上記で書いたとおり、放送大学では学びの自由度が高い反面、学びをサポートする強制力がないためです。

勉強よりも仕事や家庭の都合を優先することにより、学習スケジュールに崩れが生じます。

一旦崩れた軌道を元に戻すのはなかなか難しいため、これがきっかけで学習意欲が下がってしまうことがあるのです。

単位取得の難易度

放送大学では、今まで全く触れてこなかった分野を勉強している人、苦手を克服しようとあえて苦手分野を勉強している人も多いせいか、単位の取得に苦戦されている方もいらっしゃいます。

じっくり勉強できればいいのでしょうが、働きながら学ぶ人にとっては、試験やレポートの内容が大きな負担になっていることも事実です。

特に、理系科目や専門性の高い科目でその傾向が高いようです。

放送大学を卒業することは恥ずかしいことなの?

インターネットを見ていると、「放送大学を卒業するのは恥ずかしい」と悩んでいる方がチラホラ見受けられます。

これはなぜなのでしょうか。

ここでは、放送大学卒業に関する偏見やその実情についてまとめていきます。

放送大学を卒業することは恥ずかしいことなの?

卒業は決して恥ずかしくない!

放送大学を卒業できたということは、むしろ大きな達成感を得られる誇らしい経験です。

放送大学は幅広い年齢層や職業の人々が学び直しを目的に通う場であり、卒業はその努力の成果だからです。

上記で書いたとおり、放送大学での学びには自己管理能力が求められます。

卒業できたと言うことは、自身の自己管理能力が優れているという証明にもなります。

この経験は、これからの仕事や他の分野での学習にも活かせる武器となるはずです。

「恥ずかしい」と思われがちな背景

「卒業は恥ずかしい」というイメージを生み出している要因に「簡単に入学できるから」という理由があるようです。

確かに入学は簡単です。

入学試験がないので、高校卒業資格さえ持っていれば、誰でも入学できるからです。

しかし、入学後の学生生活に求められる自己管理能力は並大抵のものではありません。

放送大学の実情を知らない人からすれば、このように思ってしまっても仕方がないかも知れません。

放送大学卒業のメリット

放送大学の卒業には多くのメリットがあり、自分自身の成長や新たなキャリアの扉を開くきっかけになります。

卒業後に得られる学位や資格は、仕事や人生の新しい選択肢を増やしてくれるからです。

以前こちらの記事「心理学を独学で趣味として学ぶ!初心者でも成功する具体的な方法」でも少し触れましたが、放送大学での勉強を通じて「臨床心理士」「公認心理師」といった心理学系資格を取得している方が多くいらっしゃいます。

他にも、仕事をしながら放送大学で学び、「司書教諭」「学芸員」「看護学学士」といった資格等を得て、キャリアアップを実現した人も多くいます。

また、特別資格を取得しなくとも、学び直しを通じて得た知識やスキル、特に自己管理能力に関するスキルは、今後の日常生活にも大きく役立つはずです。

無理なく学び直すために心がけること

放送大学での学習を成功させるためには、最初に「無理をしない」という基本方針をしっかりと持つことが大切です。

ここでは、無理なく楽しく学びを続けるための2つのポイント、「無理をしない学習の重要性」と「習慣化を意識した学び方」について解説します。

これらを実践することで、無理せず着実に学習を進められるようになります。

無理なく学び直すために心がけること

無理をしない学習の重要性

無理をして勉強を続けると、挫折しやすくなります。

負担が大きいスケジュールや学習量を設定してしまうと、継続が難しくなり、途中で止めてしまうリスクが高まるからです。

例えば、睡眠時間を削って勉強時間を作り出そうとすると、心身の疲労が蓄積し、結果として学ぶ意欲そのものが失われるケースが多々あります。

若いときはいいのかもしれませんが、年齢を重ねてくるとなかなか身体に無理も利かなくなるので、より戦略的にスケジュールを立てる必要があるのです。

「やる気」より「習慣化」

学びを成功させるには、やる気を頼りにせず、習慣化することが効果的です。

学びは感情に左右されやすいですが、習慣化した行動は自然に継続できるからです。

例えば、「朝起きたらテキストを読む」「通勤中の電車の中で授業を見る」と言った具合に日常生活の一部に学習を組み込んでしまうと、意識的に「勉強しなければ」と考えることがなくなり、結果として習慣化しやすくなります。

歯磨きが習慣化されている人であれば、体調がいいとか悪いとか、機嫌がいいとか悪いとか、そういうことを考えずに無意識に歯磨きをしているはずです。

このように習慣化した行動は無意識にやってしまうというのもポイント。

「無理なく楽しく」を意識する

学びを「負担」と考えず、楽しむ意識を持つことで、より効果的に取り組むことができるようになります。

学びをポジティブに捉えることで、モチベーションを維持しやすくなるためです。

また、学ぼうと思った最初のきっかけを常に意識することも重要です。

なぜこれを勉強しようと思ったのか、これを勉強してどうなりたいのか、勉強するきっかけになった強い思いがあるはずです。

この強い思いを常に意識することも、モチベーション維持に役立ちます。

スキマ時間を活用して効率よく学ぶ方法

放送大学での学習を成功させるには、日常生活の中で勉強時間をうまく見つけることがポイントです。

特に忙しい人にとっては、スキマ時間を活用することが効率的で効果的な学び方です。

ここでは、スキマ時間を最大限に活用するための具体的な方法を2つの観点からご紹介します。

スキマ時間を活用して効率よく学ぶ方法

インターネットによる配信授業を活用する

放送大学の授業はインターネットによる配信、BS放送による配信、ラジオによる配信で行われています。

BS放送とラジオによる配信は、放送時間が決まっているため、放送時間が来たら勉強するというスケジュール管理に役立ちますが、何かの用事で受講を逃してしまうと学習計画が崩れてモチベーションにも影響します。

そこで、学習はインターネットによる配信を主軸に行うことをおすすめします。

インターネット配信であれば、勉強時間や勉強する場所を問わず、スマートフォンやタブレット、PCにてどこでも授業動画および音声が視聴できるからです。

通勤時間や家事の合間を活かす

インターネットによる配信授業を活用することで、通勤時間や昼休み、家事の合間を学習のチャンスとして活用することができます。

しかし、スキマ時間での勉強はテキストを開いたり、ノートを取りながら授業を受けることが難しい場面も少なくありません。

そこで、授業は「繰り返し受講する」ことをおすすめします。

心理学用語の中に「単純接触効果(ザイオンス効果)」というものがあります。

これは何度も繰り返し接触することで、対象への評価や好感が高まる現象です。

繰り返し授業を受けることにより、授業で得られる情報に少しずつ慣れてきて、学習効率も上がりますよ。

放送大学の卒業に限らず難しい自学自習をどう進めればよいか

放送大学の卒業に限らず難しい自学自習をどう進めればよいか
  • しんどい自学自習を続けるためのアイデア
  • 放送大学に在学している私の学習状況について
  • 放送大学に関するよくある質問とその回答

しんどい自学自習を続けるためのアイデア

この記事では放送大学の例を挙げてお話をしていますが、これに限らず自学自習というのは並大抵な覚悟ではできません。

それだけ難しいと言うことです。

でも、この学びの中に少しでも「楽しみ」をプラスすることで、学びのモチベーションが自然と高まり、結果的に学習が継続しやすくなるのです。

ここでは、学びをより楽しくするアイデアを3つご紹介します。

しんどい自学自習を続けるためのアイデア

興味のある分野からスタートする

自分が興味が持てることを勉強対象にすることで、学ぶ楽しさを実感できます。

興味を持った内容に取り組むと、自然と学びへの意欲が湧いてきて、学習の負担が感じにくくなるからです。

たとえば、趣味や日常生活に役立つ内容が含まれている科目を選ぶことで、「勉強しなければならない」という義務感ではなく、「もっと知りたい」という気持ちで学びに向き合えるようになります。

学びのゴールを明確にする

学ぶ目的を明確にすることで、達成感を得やすくなり、楽しみながら取り組むことができます。

明確なゴールを設定することで、「なぜ学んでいるのか」という意味を見失わずにすみ、モチベーションを保ちやすくなるからです。

たとえば、「資格を取得する」「新しいスキルを身につける」「自分の視野を広げる」など、具体的な目標設定をすると、それに対する進捗を確認することができるので、学ぶ喜びも感じやすくなります。

コミュニティや学習仲間を活用する

SNSの発達により、同じ目的を持つコミュニティや仲間と情報共有することが容易となりました。

これを利用して、仲間と一緒に学習に取り組むことも、楽しさやモチベーションの維持に役立ちます。

ひとりで学ぶより、仲間と意見交換をしたり協力したりすることで、新しい発見や刺激を得られるためです。

また、放送大学には地域の学習センターや面接授業といった、学びを共有できる場もあります。

同じ目標を持つ人たちとの交流により、学ぶ意欲が高まり、孤独感も軽減されますよ。

放送大学に在学している私の学習状況について

ここまでいろいろと語ってきたわけですが、現在私も放送大学の学生として学びながら日々の生活を送っております。

ちなみに、全科履修生として所属しています。

全科履修生というのは、所定の期間在籍して、所定の単位を取得すると、大学卒業(学士取得)できる学生のことです。

そこでここでは、自分のこれまでの経験を元に、放送大学での学びについて語っていきます。

放送大学に在学している私の学習状況について

私が放送大学の学生になろうと思った理由

私は技術職員としてこれまで仕事をしてきたのですが、仕事の中で会社の経営にかかわる機会が少しずつ増えてきたのが入学のきっかけとなりました。

技術は本から学ぶより実践で学んだ方が身につくことは経験上わかっていたので、会社経営も学業として学ぶより実務を通じて学んだ方がよっぽど身につくと思っていました。

しかし、経営についてホントに何も知らないこと、かつ、実務で失敗したときのダメージが自分だけではなく会社全体に及び可能性があることにビビっちゃったんです。

そこで、何か後ろ盾になるものが欲しいと求めた結果、学問としての知識を手に入れようと思い、放送大学への入学を決めました。

これが2021年でしたので、もうすぐ在籍して4年となります。

放送大学には「教養学部教養学科」の1学部1学科しかないのですが、この科の中で6つのコース分けられていて、私は「社会と産業コース」に所属しています。

勉強の進め方

私も学業に専念できる生活はできないので、合間を見ながら勉強を進めています。

放送大学では前期と後期の2学期制となっているのですが、各学期で受講する授業数をなるべく少なく設定しています。

その時々で授業数を調整していますが、少ないときは1科目、多いときでも4科目程度。

単位数でみると年間で4~16単位取得しているといった感じです。

こんなペースじゃ、卒業できないのでは??

誰しもそう思うはず。

でも、放送大学は最長10年間在籍することができ、その後も再入学することにより一定の単位を引き継ぐことができるんです。

この制度のおかげで、慌てずに自分のペースを保ちながら卒業まで勉強を続けることができます。

勉強時間ですが、私の場合は朝起きた後、夜子どもの寝かしつけが終わった後が主な勉強時間としています。

モチベーションを保つコツは負荷をかけすぎないこと

長期間にわたっての学習は、時間がかかってしまうデメリットはあるものの、負荷を減らすことができ、無理せず勉強することができています。

以前、短期間に一気にやらないと勉強した気にならないという猛者に会ったことがあります。

そういうタイプの人には向かないかもしれませんが、ゆっくり進めたい自分にはこのやり方がしっくりきています。

長期間勉強するのはいいけど、その分学費がかさんで大変なのでは??

通常の大学だと、授業料として1年間で○○万円支払い、授業はいくつでも受講できるというスタイルになっています。

このスタイルだと、確かに長期間大学に在籍するにはお金がかかって大変です。

でも、放送大学では授業ごとに学費を払うスタイルが採用されています。

たとえば、前期で2科目受講するとしたら、2科目分の学費を払えばOKということです。

このシステムのおかげで長期間の勉強が可能になります。

通常の大学の授業料スタイルの方が、元を取らなきゃと頑張って勉強する気になるので短期間で卒業を目指すならこちらのシステムの方がいいかもしれませんね。

学習で得たメリット

20代の学生時代は工学部というバリバリの理系学部に所属していました。

放送大学は工学部に比べるとバリバリの文系学部で、全然毛色が違うことを学んでいるので楽しくもあり大変でもあると言った感じです。

授業では、経営の世界では知ってて当たり前の知識に触れることができるのがメリットだと感じています。

特に役立ったのが「簿記入門」という授業でした。

簿記の仕組みを知ることができたことで、会社の決算書の作り方や見方がおぼろげながら理解できるようになってきたからです。

この授業を起点として、日商簿記3級試験にチャレンジして見事合格。

今は2級に向けて勉強を続けています。

また、完璧ではないにしても、マーケティングや経済に関しての授業を受ける中で、いろいろな言葉の意味や背景がわかるようになってきました。

ビジネス書や経済ニュースに触れたときに、今までのような拒絶反応が起きなくなってきたこともメリットのひとつだと考えています。

放送大学に関するよくある質問とその回答

放送大学の卒業率はどれくらいですか?

卒業率は公式には発表されていません。公式サイトにある「数字で見る放送大学」をみると、直近5年間で毎年約40,000人が入学していて、卒業生は毎年約6,000人程度となっています。

単位認定試験は難しいですか?

私が履修した科目に関しては、授業で触れたことが出題されていることが多かったので、授業を受講していれば単位を落とすことはないのかなという印象です。認定試験の過去問題も公表されているので、出題形式も事前に知った上で試験を受けることができます。

放送大学の学費はどのくらいかかりますか?

学費は放送授業は1科目12,000円、面接授業は6,000円となっています。授業の履修登録時に、登録した授業分支払うことになります。一般的に4年間で卒業に必要な124単位を取得するためには約77万が必要です。詳細については公式Webサイトの「学費」を参照してください。

特定の授業のみ受講することは可能ですか?

可能です。「選科履修生」「科目履修生」となれば、興味のある科目のみ履修することができます。

社会人学生でも学割を受けることは可能ですか?

可能です。Adobe creative cloudやAppleでの商品購入の際に学割が使えます。ただし、JRなどの交通機関に関しては試験等で自宅から地域の学習センターもしくは大学本部に行く場合にのみ適用となるため注意が必要です。

放送大学の卒業は難しいが無理せず気長に勉強を進めよう

ここまでの内容を箇条書きでまとめます。

  • 放送大学は自由度が高い一方で、自己管理が求められるため、計画的な学習が卒業のポイントとなります。
  • 忙しい生活でも、スキマ時間を活用することで効率よく学べます。
  • 無理せず自分のペースで学び続けることが、挫折を防ぎ、楽しい学びにつながります。
  • コミュニティや学習仲間と交流することで、孤独感を軽減し、モチベーションを維持できます。
  • 興味のある科目を中心に選び、目標を明確にすることで、学びの過程が充実したものになります。

放送大学での学びは自由度が高い反面、自己管理能力やモチベーションの維持が求められるため、卒業が難しいと感じる人も少なくありません。

しかし、無理をせず自分のペースで学び続けることができれば、卒業だけでなく、学び直しを通じた新たな発見や成長も得られるはずです。

スキマ時間を活用した効率的な学習方法や、興味のある科目を選んで楽しむ姿勢、さらには学習仲間との交流など、日常生活に取り入れられる工夫も多く存在します。

放送大学の卒業は決して恥ずかしいことではなく、むしろ自分の努力の証です。

ここまでえらそうなことを言っておきながら、自分自身もまだ道半ばの状態。

言ったからには卒業を目指してコツコツ歩みを続けていきます。

一緒に頑張りましょう!

目次