放送大学で失敗しない科目の選び方と実生活に役立つ科目の探し方

当ページのリンクには広告が含まれています。
放送大学で失敗しない科目の選び方と実生活に役立つ科目の探し方

放送大学の履修登録しようと思うんだけど、科目が多すぎて何選んでいいか正直わかんなくてさ…

かげとら

それ、わかるわ。僕も最初迷ったもん。
でも、科目によっては生活に役立つし、単位が取りやすいものもあるってわかったんだよ。

取りやすい?そんなのあるの?

かげとら

うん、テストの平均点や過去問を見れば傾向がわかるよ。それに、仕事や興味に関係ある科目を選ぶとやる気も保てるよ。

放送大学は、科目数がとても多く自由に選べる反面、最初はどう選べばいいのか迷うことも多いです。

中には「興味はあるけど難しそう」「将来には役立ちそうだけど、今はピンとこない」という悩みを抱える人もいるかもしれません。

でも、少し視点を変えてみると、放送大学の学びはもっと身近で、実生活にリンクした今すぐ使える知識がたくさん詰まっていることに気づきます。

この記事では、放送大学に在籍している私が、どんな基準で履修する科目を選び、どんな点に気をつけているかをまとめてみました。

特に「なるべく楽に単位を取りたい」「忙しい中でも勉強を続けたい」「日常や仕事に役立つ学びを得たい」と考えている方には、きっと役立つ内容です。

単位の取りやすさだけでなく、「それって今の生活に使える?」という実用性の視点から、後悔しない履修科目選びを一緒に考えてみましょう。

この記事を読むとわかること
  • 放送大学のシラバスを使って科目の難易度を事前に把握する方法
  • 興味や実生活との関連性を軸にした効率的な履修戦略
  • 単位取得と実用性を両立できる科目の選び方
  • 卒業要件に縛られず、柔軟に学び始めるスタンスの重要性
目次

放送大学で私がやっている履修する科目の選び方と気をつけていること

放送大学で私がやっている履修する科目の選び方と気をつけていること
  • 単位認定試験の平均点を参考に取りやすい科目を選ぶ
  • 興味や得意な分野の科目から始める
  • 基盤科目が必ずしも易しいとは限らない
  • 履修科目数は最初は控えめに
  • 卒業要件は最初はあまり気にしない
  • 気になる科目は放送授業を体験してみる

単位認定試験の平均点を参考に取りやすい科目を選ぶ

単位認定試験の平均点を参考に取りやすい科目を選ぶ

せっかく大学に入学したのですから、最終的には卒業を目指したい。

卒業するためには単位が必要。

というわけで、履修前にその科目について単位が取りやすいかどうかをチェックします。

親切なことに、放送大学では各科目の過去の単位認定試験の平均点が公表されているのでとてもありがたい!

科目ごとに過去のデータから、平均点の高い科目ほど多くの学生が高得点を取れている、つまり、単位取得という意味で比較的優しい傾向にある科目を探していきます。

これは100%の私個人の感想なのであくまで参考にしてほしいのですが、例えば、平均点が85点以上の科目なら、しっかり学習すれば比較的単位は取りやすい。

反対に、平均点が70点以下だと試験内容が難しいことが多い。

これまで私は単位を落としたことはありませんが、試験の平均点が低い科目はなかなか良い成績がもらえていません。

また、さらにご親切なことに、単位認定試験の過去問題も公開されているのです。

履修前はその科目に対する知識がないので何となくのフィーリングにはなってしまいますが、試験の過去問もチェックして履修を決めています。

このように、試験の平均点と過去問題も科目選びの目安にできますよ。

ちなみに、試験の平均点はシラバスの中に記載があるのでチェックしてみてください!

興味や得意な分野の科目から始める

興味や得意な分野の科目から始める

科目選びの時は、自分の興味ある分野やこれまで親しんできた得意分野の科目を選ぶこともおすすめします。

学習のモチベーションも保ちやすいし、仕事や日常生活に関係する分野であれば、学んだ内容に馴染みもあってすぐに実生活に活かせる楽しさを感じられるからです。

まずは、直感でいいので面白そうとか役に立ちそうとか、そんなふうに思える科目を選んでみてください。

少しでも興味が持てる科目であれば学習にも身が入りやすいし、少し難しい内容でも結果的に単位も取りやすくなります。

特に、入学したばかりでこれから勉強を始める方は、興味のあるテーマ・好きなテーマから始めてみてください。

加えて、少しでも予備知識がある分野を選ぶと講義が理解しやすいです。

たとえば、パソコンが趣味であるなら情報系科目、子育て経験があるなら発達心理系科目、といった感じ。

得意分野の科目であれば、学習の負担が少し楽になるので、これから先の放送大学での勉強に自信をつけることにもつながりますよ。

かげとら

私は、建築に関わる仕事しているので建築に絡む内容の科目であったり、簿記や会計と言った会社内でのお金の話に興味があったりするので、そちらの科目を中心に履修しています。

基盤科目が必ずしも易しいとは限らない

基盤科目が必ずしも易しいとは限らない

放送大学の科目はレベルに応じて「基盤科目」「導入科目」「専門科目」「総合科目」に分類されています。

カリキュラムとしては基盤科目から段階的に履修していくのが原則です。

しかし、中には基盤科目の方が難しくて、専門科目の方が易しいなんていう科目もあるんです。

つまり、「入門」と名のつく科目だからと言って簡単に単位がゲットできるわけではないということ。

そんなときは、先ほど触れた単位認定試験の平均点を見てみてください

講義内容の難易度もある程度このデータから想定できます。

もちろん、基礎固めも大事なのですが、放送大学では履修順に厳密な制約はありません。

レベルに応じてというより、自分にとって理解しやすい科目から履修するのが個人的なおすすめ。

挫折を防ぎ学習を軌道に乗せやすくなるでしょう。

かげとら

私の場合、ほとんど「専門科目」から履修しています。
興味のある科目が専門科目の方に多いからです。
単位もしっかり取れていますよ。

履修科目数は最初は控えめに

履修科目数は最初は控えめに

放送大学では1科目から履修が可能で、自分のペースで学べるのが魅力です。

ただ、最初から科目を詰め込みすぎると消化不良になりがちなので注意しましょう。

放送大学で学ばれている方の多くは普段仕事をしながら勉強している方がほとんど。

特に、まだ学習に慣れていないうちは仕事と学習の両立させるのに苦労するはずです。

なので、1学期に履修する科目数は3~4科目程度、単位にすると6~8単位程度に控えることをおすすめします。

科目数を絞ることで、ひとつひとつの科目にしっかり時間を割くことができ、放送授業やテキストの内容を確実に理解する余裕ができるはずです。

放送授業のボリューム(2単位科目の場合)は45分講義×15回が基本となっています。

これに加えて、中間テストにあたる「通信指導」、期末テストにあたる「単位認定試験」が待っています。

仕事で勉強が進まないなんてことも当たり前のように起こるので、そういう時のためにも、科目数を絞って余裕のある計画で勉強を進めてみてください。

慣れてきたら徐々に履修科目数を増やして、自分に合ったペースを探してみましょう。

かげとら

私は1学期に最大でも8単位までに抑えています。
時間の関係もありますが、授業料の都合もあったりします・・・。
(※放送大学は履修登録する単位数で授業料が決まるシステム)

卒業要件は最初はあまり気にしない

卒業要件は最初はあまり気にしない

全科履修生(学位取得を目指す学生)の場合、卒業にはそれぞれのコースで決められている必修・選択科目の単位を取得する必要があります。

ただ、放送大学の卒業要件はそれほどキツくありません。

受講したい科目を履修していけば、結果的に必要な単位が揃っていくので、初めのうちは無理しなくても大丈夫です。

所属コースに限らず柔軟に科目選択ができるという放送大学の利点を活かして、興味ある科目から始めてください。

とはいえ、自分の所属コースの科目を少し多めに取ることだけは頭に入れていきましょう。

各コースごとに、卒業までにそのコースの専門科目を一定数取得する必要があるからです。

自分の好きなことをベースに科目を選ぶ際も、所属するコースの科目をバランス良く履修しておくと後々安心。

卒業まで残り1~2年になった時点で、改めて卒業要件をチェックしておきましょう。

かげとら

私は社会と産業コースに所属していますが、最近は情報コースの科目を履修する機会が増えています。
ちなみに、所属コースは変更することもできますよ。

気になる科目は放送授業を体験してみる

気になる科目は放送授業を体験してみる

「この科目ちょっと興味あるけど難しそう・・・」「面白いって聞いたけど自分に合うかな」と受講するか迷ったときは、実際に放送授業を視聴してみましょう。

放送大学の在学生であれば、学習システムWAKABAの中でほぼ全ての科目の講義動画や音声を視聴することができます。

実際に講義を体験することで、その科目の雰囲気や難易度、自分との相性がつかめます。

SNSやブログの口コミを見るのも参考になりますが、最終的には自分で授業に触れてみるのが一番確実です。

もしあなたが放送大学への入学を検討中であるならば、放送大学の公式サイトが提供しているオープンコースウェア(OCW)を利用してみてください。

OCWでは一部の放送授業の第1回講義などを無料で公開しているので、科目の内容を体験できます。

また、BS放送やラジオでも放送大学の授業が放送されていて誰でも無料でみることができるので、こちらの視聴もおすすめです。

気になる科目がある場合はぜひ講義をチェックしてみて、自分の興味関心に合うかどうか確かめてみましょう。

「百聞は一見にしかず」といいます。

実際に体験した授業の方が今後の学習に向けたモチベーションも湧きやすいのです。

放送大学の科目は選び方次第で実生活でもすぐに活かせる

放送大学の科目は選び方次第で実生活でもすぐに活かせる
  • 「心理学系」人間関係に活かせる心の知識
  • 「IT系」仕事や生活で役立つデジタルスキル
  • 「経営学系」キャリアに直結するビジネス知識

「心理学系」人間関係に活かせる心の知識

「心理学系」人間関係に活かせる心の知識

心理学系の科目は日常の人間関係やコミュニケーションに直結しやすい実用的な知識が得られます。

たとえば、「心理学概論」は心理学の基礎を広く学べる入門科目で、人の感じ方・考え方の基本を知ることができます。

心理学の知識は家族や職場で相手の気持ちを理解したり、自分自身のメンタルヘルスを保つのにも役立つでしょう。

より具体的なスキルを身につけたいときは「心理カウンセリング序説」もおすすめです。

カウンセリングの考え方や対話の技法を学ぶことができるので、日常の対人コミュニケーションに役立てることができます。

たとえば、友人の相談に乗るときや部下・後輩の指導するとき、傾聴の姿勢や適切な声がけをするための参考になるでしょう。

また、仕事に活かせる心理学として「産業・組織心理学」という科目もあります。

これは、職場での人間の行動や組織運営について心理学の視点から学ぶ科目で、職場の人間関係の改善やモチベーション管理に役立つ知識が得られます。

このように、心理学系科目はプライベートやビジネスまで幅広く応用できる知識を提供してくれるため、放送大学でも人気の分野です。

なお、心理学の科目は他にも「発達心理学概論」「臨床心理学概論」「福祉心理学」など多彩です。

自分が特に関心のあるテーマ(子どもの発達、心の健康、高齢者福祉など)にあわせて選ぶと、より実感を持って学べるでしょう。

かげとら

心理学系科目は主に「心理と教育コース」で学ぶことができます。

「IT系」仕事や生活で役立つデジタルスキル

「IT系」仕事や生活で役立つデジタルスキル

現代の生活やビジネスに欠かせないITスキルも、放送大学で基礎から身につけることができます。

初心者であれば、「初歩からの情報科学」という科目があり、パソコンやネットワークの基本を学べるようになっています。

デジタルに自信がない方も、一から体系的に情報リテラシーを身につけるチャンスです。

仕事ですぐに役立つ科目としては、「表計算プログラミングの基礎」がおすすめです。

表計算ソフト(いわゆるExcelなど)の使い方や簡単なプログラミングを学ぶ科目で、データ整理や業務の効率化に直結します。

職場での資料作成や家計管理にもスプレッドシートは活用できるので、学んでおいて損はありません。

さらに、近年ニーズが高まっているデータサイエンス系の入門科目もあるんです。

たとえば「データサイエンス・リテラシー基礎」では、統計やデータ分析の初歩を学ぶことができます。

データの読み解き方を知っておくと、仕事の報告書やニュースの統計情報を正しく理解できるようになります。

IT系に苦手意識のない方には「プログラミング入門・Python」に挑戦してみるのもおすすめです。

プログラミング的思考は論理的な問題解決に役立ち、簡単なコードを書けると業務の自動化など幅が広がります。

そのほか「身近なネットワークサービス」や「日常生活のデジタルメディア」といった科目では、私たちの身の回りにあるインターネットサービスやデジタルコンテンツについて学べます。

これらは安全なインターネット利用の知識やメディアリテラシーを養える実用科目です。

放送大学の情報系科目で最新のIT知識を得て、日常生活や職場でぜひ活かしてください。

かげとら

IT系科目は主に「情報コース」で学ぶことができます。

「経営学系」キャリアに直結するビジネス知識

「経営学系」キャリアに直結するビジネス知識

経営学やビジネスの分野は、仕事で昇進を目指す社会人学生の方にも人気です。

放送大学には経営や会計、経済に関する科目も充実しています。

まず全体像をつかむなら「経営学概論」がおすすめ。

経営学の基本原理や企業活動のしくみを学べる導入科目です。

会社の動きを俯瞰する視点が身につき、自分の仕事を客観的に見直す助けにもなります。

お金の知識を身につけたい方には「現代の会計」や「ファイナンス入門」がおすすめです。

会計科目では財務諸表の読み方や企業会計の基礎を学び、ファイナンス入門では資金運用や投資の基礎理論を学びます。

難しそうに聞こえるかもしれませんが、個人の家計管理や資産形成にも通じる実用的な内容です。

お金の流れを理解すると日常の意思決定にも自信が持てるでしょう。

マーケティングに興味がある方は「マーケティング」という専門科目もあります。

商品やサービスを売るための戦略や消費者心理について学べる科目で、営業や企画の仕事に役立つのはもちろん、消費者として生活する上でも役に立つ知識です。

広告に触れたとき「これはマーケティング戦略の○○だな」と分析できるようになるかもしれません。

また、放送大学ならではのユニークな科目に「産業・組織心理学」があります。

前述の心理学系科目ですが、内容はビジネス寄り(組織での人の心理)で、人材マネジメントやリーダーシップ論にも通じる部分があります。

経営学系の学びに心理学の要素を加えることで、より実践的に「人を動かす」スキルを磨けるでしょう。

このように経営学系の科目はキャリアアップや自己啓発に直結するものが多く揃っています。

将来起業を考えている人から現在管理職に就いている人まで、自分の目的に合った科目を選んでみてください。

学んだ知識を職場で試しながら習得できるのも、社会人が放送大学で学ぶ醍醐味です。

かげとら

経営学系科目は主に「社会と産業コース」で学ぶことができます。

最後に放送大学について実用的な科目な科目の選び方をまとめます

ここまでの内容を箇条書きでまとめます。

  • 放送大学の科目選びでは、シラバスに掲載された過去の単位認定試験の平均点や過去問題を参考にし、単位が取りやすく実力に合った科目を選ぶことが重要です。
  • 興味や得意分野の科目から履修を始めると、学習への意欲が維持しやすく、理解しやすいため結果的に単位も取りやすくなる傾向があります。
  • 「基盤科目=簡単」とは限らず、時には専門科目の方が内容が明快で学びやすいこともあるため、単位認定試験の平均点を見てある程度レベルを見極めましょう。
  • 初学者や仕事と両立して学ぶ人は、履修科目を1学期に3~4科目に絞ることで、無理なく学習を継続しやすく、単位取得の成功率も上がります。
  • 卒業要件は最初から意識しすぎず、興味ある科目から学び始め、所属コースの専門科目を少し多めに履修しておくと後々の単位調整がしやすくなります。

放送大学の科目選びでは「興味があるか」「実生活で役立つか」が大きな指針になります。

単位の取り組みやすさも大事ですが、興味や関心を軸に科目を選べば学習意欲が湧き、結果として効率よく単位も取れるでしょう。

ぜひ、自分の将来像や今身につけたいスキルを思い描きながら科目を選択してみてください。

放送大学の豊富な科目群には、専門知識だけでなく日常に活かせる学びがきっとあります。

心理学で人付き合いを円滑にしたり、ITスキルで業務効率化を図ったり、経営知識でキャリアアップに備えたりと、今すぐ実践できる知識が得られるのも放送大学の魅力です。

大学での学びというと遠い将来のための投資に思われがちですが、放送大学の科目を上手に選べば学んだ翌日から役立つことも珍しくありません。

最後に、科目を選んだら計画的に学習を進めつつ、楽しんで取り組むこともお忘れなく。

興味を持った科目であれば学習そのものが充実したものになりますし、身についた実用的な知識はあなたの人生を豊かにしてくれるでしょう。

放送大学の科目選びを通して、ぜひ自分にピッタリの学びを見つけてみてください!

目次